某ウイルスの影響で私たちが今まで当たり前と考えてきた社会や経済、生活、働き方も全て変わろうとしています。
急速に変わる社会や経済
2020年1月頃は、日本以外の海外の話で、これまでの感染症と同じように、しばらくしたらおさまる、解決すると考える人も多かったと思います。
それが2月、3月、4月・・と経過するにつれて、欧米でも爆発的に感染が広がり、株価も為替も乱高下するなど経済危機も迎えましたね。
海外では都市封鎖(ロックダウン)が起こって、都市間はもちろん国家間での移動制限が敷かれ、日本国内でも海外ほどではありませんが、全国的に緊急事態宣言が発令されて、外出や飲食店等の営業自粛、休業要請が出ました。
影響は長引くほど深刻化し、
- 給付金や補助金などを求める役所などの窓口に長蛇の列
- 電話相談窓口は全くつながらない
- 旅行や結婚式などのキャンセル料相談
といった問題も出てきました。
リーマンショックと比較されることも多いですが、もはや比較する意味はないと思います。
米国ではGDPが大幅なマイナス成長となるなど、世界恐慌レベルの不況、経済危機が発生すると言われても不思議ではないですね。
生活や働き方も急速に変化しています。
今までは、社会人は毎日満員電車に乗って通勤して、会社で働く。小中高大学生などの学生は、学校に通って授業を受けるのが当たり前だった人も多いと思います。
それが今回の某ウイルス騒動で状況が一変!
- 電車やバスなど公共交通機関を使う人が減少し、例えば新幹線や飛行機は運休や乗車率0〜10%も続出
- 在宅勤務(テレワーク)の導入で、ZOOMなどを使ったテレビ会議、slackなどを使ったチャットなどは当たり前
- ハンコ文化の見直しで電子承認のシステム需要が増加
- 役所手続きもオンライン申請導入
- オンライン授業の導入や、今後の導入検討
- 生協など生活必需品の通販需要増加
- 長期休暇はステイホームでオンライン帰省
これまで働き方改革を!などと、いろいろ何度も議論しながら全然変わらなかったのに、一瞬で変わろうとしています。
それだけ某ウイルスの影響はすさまじいものがありますね。
5月や6月になれば落ち着くのでは?緊急事態宣言も解除されて普通の生活ができるようになるのでは?と思っている(思いたい)人も多いかもしれませんが、
今回の問題はかなり長期化すると思っています。
第二波、第三波が来るかもしれませんし、そうなると日本でも海外レベルの都市封鎖が必要になるかもしれません。東京五輪1年延期とかいっている場合ではないですね。
昔には戻らない!新しい「当たり前」がうまれる
収束したら元の生活に戻れると考えている人も多いですが、今回の問題が起こる前の状態には戻らないです。
在宅勤務は当たり前になり、買い物は原則通販でする人が増え、働き方も生活も、ビジネスもエンタメも全て変わりますね。
在宅勤務が基本に!?
在宅勤務(テレワーク)をやって、思ったよりも仕事の効率が上がった人も多いのでは?
このようにオンラインで仕事をするメリットが大きいと感じる人が増えると、働き方も一気に変わると思います。
対面でやりとりする機会は本当に大切な商談などに限られ、基本的な営業、商談、社内外の会議などは全てZOOMで!みたいになるかもしれません。
そうなると電車で通勤する人が減り、出張も減って、会社としては出張費用を出す必要がなくなる一方で、ビジネス需要が大きかった東海道新幹線などは打撃を受けます。
非接触が当たり前に!?
アマゾンで商品を注文すると、原則置き配といって玄関先などに荷物が置かれるようになりました。
配達員も、受け取る方も感染のリスクがあるからだと思いますが、買い物はほぼ通販で行い、受け取る時も接触せずに受け取る方法が主流になるかもしれません。
なんだか冷たいなと感じるかもしれませんが、今まで課題になっていた再配達などの問題も一気に解消される可能性もあり、合理的になるかもしれません。
ますますアマゾンの一人勝ちになる可能性も高いですね。
エンタメやスポーツの形が変わる!?
某ウイルスの影響で、大手の劇場から小劇場、ライブハウス、プロスポーツ観戦などまで、少しでも人が集まるエンタメやスポーツ産業は軒並み、大打撃を受けています。
じゃあ、これからエンタメは不要かと言われたら全然そんなことはありません。
自粛で家から外に出られない、何もすることがない、暇すぎる・・などと困っている人は多いですし、エンタメの需要は減っていません。
ネットフリックス、アマゾンプライムといったオンデマンドの契約者数や視聴者数は増えましたし、
・オンラインで演奏するオーケストラをオンラインで鑑賞
・俳優同士が在宅でオンラインで演じて、それがドラマや映画になる
みたいな感じで今後もオンラインを通した新しいビジネスが出てくるかもしれません。
二極化する
某ウイルスの影響で、既存の多くのビジネスは今後立ち行かなくなる可能性が高いです。すでに影響が出ていますが、今後ますます倒産する企業は爆発的に増えるはずです。
考えられないような倒産数、失業者数が出てくる可能性もありますね。
その一方で、今回のCショックで儲かっている人がいるのも事実です。
- 営業自粛などで業績悪化、倒産する企業、それによって影響を受ける個人
- Cショックをチャンスととらえて儲ける企業や個人
- 給付金や補助金、助成金などをもらえる人、もらえない人
このような感じで、ますます二極化が進みます。
時代が大きくかわろうとしているなかで、今までの常識、当たり前にとらわれていては置いていかれるだけです。