給料が上がりにくい時代に、自分や家族の収入や貯金を増やすにはどうすればいいのでしょうか。副業や投資、アルバイトなどを考える方も多いかもしれませんが全体の資産額を上げるには?
あなたの収入源は何ですか?
突然ですが、
「あなたの収入源は何ですか?」
と質問されたら、どう答えますか?
- 会社員だから本業の給料
- 派遣社員やパート、アルバイトとして働いていてその給料
このような答えが出るケースが多いと思います。
なかには会社を経営している、投資家として日々トレードしていて、複数の収入源がある人もいるかもしれませんが、多くの方は、サラリーマン(会社員)としてどこかの組織に所属し、日々通勤して働くことで給料をもらっていると思います。
高度経済成長時代は終わって、もはや時代遅れの言葉になっていますが、経済が右肩上がりのときは、それでも良かったかもしれません。
今よりもはるかにブラックな職場環境で、残業の概念などないほど身を粉にして働いてきた世代もいるので、単純に給料だけで比較できませんが、頑張ればいつか報われる、年功序列で給料が上がっていく可能性がありました。
ただし、それも、もはや過去の話。
給料は上がるどころか下がり続けているといっても過言ではありません。
自分の年収は多い?少ない?2017年9月~2018年8月の1年間に、dodaエージェントサービスに登録した人のうち、正社員として就業している20~65歳までの約36万人のビジネスパーソン(サラリーマン)のデータを元に、さまざまな切り口で平均年収や生涯賃金をまとめました。
年代別の平均年収は20代が346万円、30代が452万円、40代が528万円、50代以上が645万円という結果でした。昨年と比較すると20代以外はダウンとなり、30代で3万円、40代で13万円、50代以上では16万円のダウンとなりました。年収分布を見てみると、20代と30代は300万円~400万円未満、40代は400万円~500万円未満、50代以上は1,000万円以上の層の割合が最も高くなりました。
引用元:doda
20代はがむしゃらに働き、30代で脂がのり、40代でレベルアップ、50代で悠々自適・・なんて夢のまた夢です(苦笑)
なかには30代よりも40代以降のほうが給料が下がるケースも。
中間管理職の激務や人間関係に疲弊して、ヒラ社員に戻り、年収300〜400万円という人も少なくないようです。
高年齢者雇用安定法の改正などで、定年退職の概念も今後ますます薄まっていって、役員のポスト空きなどもほとんど期待できません。
40代といえば、結婚して子どもがいる家庭の場合は、教育費などにお金がかなりかかってくる時期なので、収入が上がらない一方で出費は膨らみがちです。
家計は火の車で気づいた時には、もうどうしようもない状態で家庭内もギクシャク・・なんてケースも多いかもしれません。
いまより収入を増やすには
会社の本業で給料が上がりにくいため、
- 残業を増やして少しでも手当を積み増ししよう
- 居酒屋やコンビニなどでアルバイトして家計の足しにしよう
- 転職してもっと条件の良い会社で働きたい
このように考える人も多いかもしれません。
確かに、例えば居酒屋やコンビニなどでアルバイトをすれば、月に5万円、多いときは10万円などの収入が発生するため、本業の収入とあわせると家計としては助かります。
いますぐお金が必要!という場合には有効だと思います。
ただし、それを10年、20年・・と続けるのは現実的ではありません。あなたが10代、20代ならまだしも、30代、40代・・と年齢が上がるにつれて体力の問題も出てきます。
それに時間は誰でも「1日24時間」に変わりはないので、それをいかに有意義に使うかが永遠の課題です。
そのため、自分が働くだけでなく、「お金に働いてもらう仕組み」を作る、持つことも大切です。
収入だけでなく支出にも目を向ける
「全体の資産額を上げるにはどうすればいいですか?」
このように質問されると多くの方は
「収入を上げる必要があります」
と答えます。
もちろん収入も大切ですが、支出の部分にも注目しなければなりません。というより、むしろ、収入の部分以上に、支出の部分は厳しくみていく必要があります。
- 家賃や水道光熱費、スマホ使用代は妥当か
- 節約しすぎていない?
- 税金や社会保険料にも注目している?
収入を増やすよりも支出を見直すほうがはるかに簡単で、取り組みやすいのは事実です。
結局のところ、全体の資産額を上げるには
「収入を増やすか、支出を減らすか」
この2つしかありません。