外出時はスマホと小さい財布、時計しか持たない、Suicaもクレジットカードもポイントカードも電子マネーも全てスマホの中・・・
ミニマリストという言葉もあるように、必要な持ち物を極限まで少なくしている人も最近は増えているように感じます。
現金は月に1万円くらいしか持たず、キャッシュレス決済が使えないお店では買い物しない、飲食しない人もいるようです。
ただし、一方で
「現金で十分、カードが使えないお店も多いのに、わざわざキャッシュレス決済を導入する意味が分からない」と現金払いを貫く人も多いです。
現金でいいじゃないか
- 現金で十分だし足りなくなったら銀行やコンビニのATMでおろせばいい
- 銀行のATMに行けば通帳の記帳もできる
- 電子マネーとかと違って全体のお金の流れが見えやすいから使いすぎも防止できる
- 現金しか使えない店はかなり多い
- 海外みたいに偽札の心配やリスクもほとんどない
- お札やコインがありえないくらい汚染されていることもない
- 地震など災害時に強い
このような理由で現金しか使わない人も多いのではないでしょうか。
確かに、全体のお金の流れが見えやすいから使いすぎも防止できるメリットはあります。
地震などの災害が発生すると、停電などでキャッシュレス決済システムが全く使えなくなることも多いので、有事の際は現金が強いのも事実です。
クレジットカードや電子マネーなど、キャッシュレス決済比率でも、2015年頃のデータでは韓国は89.1%、中国は60%、イギリスは54.9%、アメリカは45%。ただし日本は18.4%と、主要国に比べても格段に低いです。
ただし、今後はキャッシュレス化がさらに進むと考えています。
このまま現金にこだわったっとしても「利便性には勝てない」から。
キャッシュレス決済が急速に進む?
日本でスマホを使っている人のほとんどが利用していると思われるアプリLINE
連絡手段、コミュニケーション手段として使っている人が多いと思いますが、LINEにも決済アプリ「LINE Pay」があります。
コンビニなどではスマホをかざすだけで支払いができますし、銀行口座の番号を知らない相手でも、手軽に送金でき、オンラインのワリカンみたいな機能もありますね。
入金は現金はもちろん、銀行やクレジットカード経由でもできて、入金手数料は発生しません。
いままでLINEを使って慣れている人ほど、決済アプリを導入するハードルは低いでしょうし、今後、実際に使えるお店が増えれば増えるほど利用者も増える可能性があります。
自分は関係ないと思っていても、すでに例えば中国ではスマホ決済が主流です。
ウィーチャットペイ、アリペイといったサービスがおもに使われていて、お店に掲げられたQRコードをスマホで読み込んで決済します。
屋台も含めて、現金を持っていて「現金で払いたい」といっても、お釣りはない、受け付けていないと拒否されることも多いみたいですね。

技術進化と効率化が同時に進む?
「いやいや、それは中国の話しでしょ?日本の状況とは違う」と反論されるかもしれません。
確かに海外と日本の状況は違いますし、海外で流行ったから日本で流行るとは限りません。
ただ、日本は人口減少で深刻な人手不足、働き手が足りずに倒産する企業も増えています。街中のお店でも「人手不足のため営業を終了しました」というケースも増えてきましたね。
人手不足で働き手がいない、でも営業しないと儲からない・・となれば、人手不足でも儲かるような仕組みを考えたり、AI、ロボットなどの技術を取り入れて効率アップさせる必要があります。
中小企業に限らず大手企業や銀行も一緒です。
スマホ決済を使う人が増えれば、銀行のATMや支店に行く人が減ります。そうすると現金の引き出し等で手数料をとるのが難しくなります。
ATMや支店に来る人が減っても、ATMのシステムや維持管理費には莫大な経費が発生しているので、これらを維持するのが、どんどん難しくなっていく・・というわけです。
ATMから手数料とれない、個人融資もLINE Payなどビッグデータを握るIT企業にとってかわられるとなると、ATMや支店を削減し、支店の役割も大幅に見直して人員も大きく減らしていくかもしれませんね。
現金派から吸い取るしかない
- クレジットカードや電子マネーを使うとポイントが発生する
- LINE Payなどのスマホ決済のポイント還元キャンペーンをはしごする
- 高速道路でETCを利用する土日などに割引が発生する
キャッシュレス決済をしていると、上記のような状態を経験されたことがあると思いますが、ポイントがつく、割引されるということは、そのコストを誰かが負担しているわけです。
銀行もキャッシュレス派の人は来てくれないので、現金派の人たちから「巻き上げる」しかありません。
「貯蓄から投資へ」みたいなかっこいいスローガンを掲げ、投資信託や保険商品を売りまくっていますが、お客さんのためになる商品というより、自分たちが手数料で儲けたい商品を売ろうとしていないか、顧客側も見極める必要がありますね。
ATMや銀行、郵便局などの窓口利用の手数料のさらなる値上げだけでなく、
- 現金決済の場合は5%高くなる
- 高速道路のETCレーンのように、お店に行くと3つあるレジのうち現金は1つしか使えない
このような未来がやってくるかもしれません。
まとめ
日本国内銀行の定期預金の利率は年0.01%、高くても0.1%とかで、仮に100万円預けても数百円レベル。銀行やコンビニATMの時間外で1回引き出すと吹っ飛んでしまいます。
それにもかかわらず、手数料として無意識に少しずつ吸い取られるのはいやですよね。
国などはキャッシュレスを推進していますし、本気でキャッシュレス社会を実現しようと思ったら、おそらく「現金ペナルティ」を課して、事実上強制的に使わせていくことも考えられます。
そうなったときにどう対応するのか。
自分は現金派だから、とかカード派だからとかではなく、時代の変化に興味を持って情報収集する、スマホ決済など、キャッシュレスサービスをまずは使ってみるなど、コツコツ始めていきたいですね。