私たちが考える普通の生活ができなくなり、普通の会社員が貧乏になる時代が来ています。
普通の生活とは?
働き方、生活スタイル、ライフワークバランスなど様々な言葉もありますが、「普通の生活」と聞いて、あなたはどのようなものをイメージしますか?
- 会社に所属して給料をもらう
- 週休2日制で平日や土日祝日、週5日以上働く
- 1日8時間以上、残業を含めるとそれ以上働く
- 休みが重なる土日祝日はどこに行っても人が多い
- 年末年始、GW、お盆以外は基本、土日などの休み以外は仕事
- 毎日朝起きて準備して会社や学校に行き、帰ってきたらヘトヘト
- 満員電車やバスは当たり前
- 大雨や台風、地震などの災害があっても基本は出社
- 長期休みや有給をとりたくても、とりにくい雰囲気がある
- 働き方改革は名ばかりで、定時で帰っても残業代がなくなるから困る
こんな感じの内容をイメージして、実際に生活している人が多いのではないでしょうか。
子どもがいたり介護などをしている場合はさらに「激務」ですよね。
会社員(サラリーマン)スタイルがうまれ、戦後の高度経済成長で定着し、給料も右肩上がりに上昇し続けた時代は、そのスタイルで通用したと思います。
働き方や収入のとり方を見直す必要
ただし、これからの時代は、会社員スタイルそのものも見直す必要があります。
- 頑張っても給料が増えない
- 手取り15万、13万などツイッターでも収入の少なさが話題
- 会社の業績悪化でリストラのリスク
- 業績が良くても、働き方改革やAIの登場などで、社会の仕組みが変化して、人手が多くいらなくなり、リストラ加速
様々なところで分析や議論もされていますが、給料や社会の仕組みの変化だけではありません。
某ウイルスも、私たちの生活や収入のとり方、働き方に大きな影響を与えました。
たとえ健康でバリバリ働くことができる状態でも
- 学校が休校で、子どもがずっと家にいる
- 電車やバスを使った通勤の自粛要請が出た
- テレビ会議など、オンラインを活用した在宅勤務(テレワーク)の本格化
など、状況は刻一刻とめまぐるしく変化。
これまでも
- いきなり働けなくなったら
- 体は健康でも出社できなくなったら
- 隔離されて身動きとれなくなったら
- 家族の介護などで働けなくなったら
- 業績悪化などで突然リストラされたら
などと、最悪の事態を想定して、ひとつの収入源に依存するのではなく、複数に分散させましょう〜といった記事や意見を見聞きしたことがある人も多いと思います。
危機感はあっても、
そうはいってもいきなり起こらないだろう、少しずつ準備すれば問題ないだろう・・などと悠長に構えることもできましたが、そう言っていられない状態になってしまいました。
外出自粛要請で経済活動がストップし、インバウンドや飲食店などを中心に大打撃を受け、これからもバタバタ倒産する企業が増えます。
倒産しなくても業績に大きなダメージを負うところがほとんどで、すでに従業員の雇用にも大きな影響が出ていますね。
真っ先に切られるのはパート・アルバイト、派遣社員といった非正規雇用の人々で、正社員も例外ではありません。
リストラされなくても、残業代やボーナスカット、基本給の大幅なカットなど、給料が全体的に下がってしまうと、家計や人生設計も大打撃を受けます。
- 普通の生活をしている、したいだけなのに
- 悪いことをしているわけではないのに
などと思いたくても、
普通の生活は普通ではなくなり、収入源が会社からの給料だけの場合は、普通の会社員がますます貧乏になってしまう時代です。

他にもあるリスクと対策
リスクは某ウイルスだけではありません。
最も注意したいリスクが「長生き、インフレ」です。
もちろん長生きするのは素晴らしいことです。はやく○ねと言っているわけでは決してありません!
ただし、長生きするということは、それだけ老後に現役時代の貯蓄を取り崩す人やケースが多いということ。
インフレも発生したら、銀行に多額の預金があっても、資産価値は目減りします。
終身雇用・年功序列の仕組みが機能していた頃は、真面目に一生懸命働いていれば一生安定で勝ち組と言われる状態でした。
ただし、今はそうではありません。
今後社会全体の仕組みがガラッと180度変わってしまうかもしれない。
今まで当たり前と思っていた仕組みや考え方が、これからは通用しなくなる。
- 子ども、学生は学校に通学するのが当たり前
- 満員電車に乗って会社に通勤するのが当たり前
- リアルで対面して会議するのが当たり前
- 定年退職したら悠々自適
だったのが、
- 家にいながら勉強できる
- 在宅勤務(テレワーク)が基本
- ほとんどはWEB会議、本当に大切な会議のみリアル
- 老後の概念はなく、生涯現役
こんな感じになるかもしれませんね。
そのようになった時、今の「常識」では通用しません。
時代遅れになってジリ貧になってしまう前に、会社の給料のみといった収入のとりかたを考え直し、複数の収入源を作っていきましょう。
会社で働くことが悪いわけではありません。会社で働いて得る給料のみに依存するのが危ないと言いたいのです。
肉体労働だけでは限界があります。
年齢的な問題はもちろん、緊急事態が発生すれば、外に働きに出たくても出られない可能性もあるからです。
肉体労働による収入だけでなく、それ以外の収入もとりいれていきましょう。
最たる例が資産運用(不労所得)ですね。
資産運用(不労所得)は金持ちの道楽などと誤解されやすいですが、そんなことはありません。
先ほど紹介したインフレが起こると現金は資産価値が目減りしてしまいますが、株式や債券、外貨などに分散投資することで、リスクの軽減をはかることができます。
まとめ
投資と聞くと、パチンコやFXなどで1億円が一気にゼロになったり1億円の借金ができた・・みたいな事例をテレビなどで見る機会もあり、そのようなイメージが強いのだと思います。
流す側も、そのほうがインパクトは強いですから。
ただし、「投資=一攫千金を狙うもの」ではありません。欲張って儲けに目がくらみ、一気につぎ込んで大金を得ようとするから失敗します。
「投資は怖いから、リスクがあるから、銀行に全部預けている、タンス預金している」人も多いと思いますが、それこそ最大のリスクと気づいていない。

- 何か変えようと思えばリスクは常に存在すると考える。
- たくさん儲けようと欲を出さず、冷静に淡々と行動する。
そのことにまずは気づかないと本当に厳しい時代になります。