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投資で90%以上の人がお金を失う理由

そもそもなぜ投資(資産運用)をするのか。

ひとことでいえば

「お金を増やしたいから」

ですよね。

それにもかかわらず、

せっかく取り組んでも90%以上の人はお金を失っている、減らしています。極端な話、やらないほうがマシだった・・というパターンがかなり多いのです。

特に、暗号資産(仮想通貨、暗号通貨とも呼ばれる)関係の案件やバイナリーオプションをやっている人に多いと感じていますが、なぜ、このような状態になってしまうのか。

入口よりも大切なこと

ネット上にも日々様々な案件が流れてきます。ネット上だけでなく、リアルでもいろんな情報を見聞きする人も多いのではないでしょうか。

そこで、いわゆる「入口」に魅力を感じて案件に出資する、お金を投じることもあると思いますが、その先のことを考えている人はかなり少ないです。

お金を投げたのはいいけれど、投げたお金を回収する方法や目安を考えていない、そこまで意識がいっていないことが非常に多い。

  • 出金の可否や方法は?
  • 出金できる通貨は?
  • 運用成績や見込みは?
  • 元手資金はどのくらいで回収できる?
  • 長期タイプか短期タイプか
  • リスクとリターンの関係は?
  • その投資は、自分のポートフォリオでの立ち位置はどこ?

などを本来は考えていおかないといけませんが、

とにかく、その案件が儲かるか儲からないか、10万円投げたらすぐに100万円に化けるかもしれないなどといった判断基準のみで考えて、お金を投じてしまうため、その先のことをどうすればいいか分からない。

例えば暗号資産系で多いのが、出金できる通貨や方法を全く調べず、分からないまま、お金増えそうといった理由だけで投資してしまうケース。

日常生活で使えるお金を増やしたいと思って投資する人がほとんどだと思うので、最終的には銀行口座などに日本円として振り込まれて、スーパーやコンビニ、その他のお店などで使えないと意味がないですよね。

よく分からない、かなりマイナーな暗号資産(草コインなどと呼ばれる)で報酬が入る場合、仮に日本円単位で1億円などの報酬が入っても、そのままでは意味がありません。

ビットコインなどに交換し、そこから法定通貨(日本円など)に交換して、日常生活で使えるお金になる。

その交換方法を理解、把握しておかないと、どんな投資をやっても「ゲームの中のコインを一生懸命集めている状態」です。

ただし、実際にはゲームの中のコインを一生懸命集めている状態で終わってしまっている人がかなり多いと思われます。

ビットコインや法定通貨(日本円など)に交換できればまだ良いほうで、

報酬がロックされて交換や出金も全くできない、そして気づいたら案件自体が飛んで、自分の大切なお金が吹き飛んだケースも、周りで山ほどあります。

これでは一体何のために大切なお金を投じたのか分かりません。

投資を始める時は入口の部分ばかりに目がいきがちですが、入口以上に大切なのは「出口」です。

ここをしっかりおさえておかないと、どんなに魅力的な案件があったとしても、それは投資ではなく博打(ギャンブル)です。

目的と手段を間違えていませんか?

  • どうやったら稼げますか?
  • どの案件やればお金持ちになれますか?
  • この案件やればお金増えますか?
  • このツール使ったら稼げますか?

このような質問を受ける機会も多いですが、目的と手段を間違えてしまっています。

株式、不動産、FX、バイナリーオプション、保険、投資信託、暗号資産・・なんでもそうですが、これらは手段に過ぎません。

どれをやればいいか、どれをやるのが大事か・・というのは本質的ではありません。

何をどうやれば、自分自身の大切なお金が少しずつ増えていくのか・・が大事なはずです。

それだけではなく、そもそも、一体なぜ投資をするのか、資産運用をしようと思うのか、しているのか、これからどうしていきたいのか。

これらは1回考えたら終わりではなく、一生考え続けるものだと思っています。

  • バイナリーオプションで10万円が100万円になった
  • 宝くじで100万円当選した
  • ○○コインの投資で10万円が1000万円に化けた

このように、時には運良く成功するケースもありますが、本当に大事なのは成功した後です。

もし10万円が100万円になったら税金もしっかり納めたうえで、次どうするか考えていく必要があります。

税金や、納税後の増えたお金をどう運用していくのかといった意識がないと、お金の使い方や守り方が分からず、せっかく増えたお金は一瞬でなくなってしまいます。

2017年〜2018年頃に暗号資産バブルが発生し、億り人と呼ばれる人たちも多数登場し、メディアでも大きな話題になりました。

しっかり納税して、納税後のお金もしっかり他で運用した人もいますが、これらは少数派です。

大多数は税金の部分も適当になってしまい、お金の守り方も使い方も分からず、別の怪しい案件に突っ込んで、全部なくなってしまった。

億り人から戻り人といった、笑えないキーワードも登場しましたね。

どれだけお金が増えたとしても、運良く成功したとしても、金融(マネー)リテラシーがないと意味がないということを痛感する典型的な事例になりました。

まとめ

投資で90%以上の人がお金を失う理由は、基本的なお金の考え方や投資の判断基準が全然なく、儲かりそうか、そうでないかで判断してしまうためです。

「投資で」90%以上の人が〜といいましたが、基本的な判断基準や、投資理由や目的がはっきりなければ、何をやっても全て博打(ギャンブル)になってしまいます。

せっかく生活を楽にする、自分や自分の周りに大切な人の暮らしを豊かにするためにと思って始めたはずなのに、投資前よりもひどい状況になってしまった・・・

このようなことにならないためにも、自分自身改めて気をつけようと思います。

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