当ブログでも発信していますが、これからは給料(労働収入)に依存するだけでは限界があり、資産運用にも目を向ける必要があります。
そして、実際に興味を持ち、投資してみたい人も増えていますが、まず何から始めたらいいのでしょうか。
よくいわれる流れ
金融機関や人気FPなど、金融関係のブログでは
- まず証券会社に口座を開設しましょう
- 手数料の安いネット証券がおすすめです(証券会社の比較)
- 迷ったらSBI証券、楽天証券の口座を開設しよう
- つみたてNISAでコツコツ運用
- 資金に余裕がある人はiDeCoで節税しながら老後資金作り
- まとまったお金がある人は一般NISAで個別株を買ってみよう
こんな感じでまとまっているパターンが多いですね。
まずは、つみたてNISAで投資信託をしてみようと考える人も多いと思います。
投資信託という手法そのものは、資産運用、資産形成をするうえで避けて通れないものといっても過言ではありません。
すると今度は投資信託の商品が多すぎて、投資未経験者の場合は特に何を選べばいいのか全然分かりません。
そこで、「まずはこの7本から!」みたいなおすすめ商品記事などを紹介されるパターンも多いです。
つみたてNISAの問題点
個人投資家保護を目的に創設されたともいわれる「つみたてNSA」
メリットとしては、
- 税制優遇期間最長20年(通算最大800万円まで投資可能)
- 投資で得た収益全て非課税
- 投資対象商品は、金融庁が「長期投資に適する」ものに厳しく絞り込んだもの。条件は、ノーロード(販売手数料ゼロ、ETF除く)、一定よりも低い信託報酬、毎月分配型ではない、など。
こんな感じで、
税制優遇されているだけでなく、手数料で儲けようとする金融機関を牽制し、できるかぎり手数料が安く、リスクをおさえた商品をピックアップしているのは大きなポイントです。
ただし、問題がないわけではありません。
投資信託にはおもにインデックスファンドとアクティブファンドの2種類があります。
インデックスファンドとは日経平均株価や米国のS&P500といった経済指標と連動するもの。
つみたてNISAでは、インデックスファンドが多数を占めていて、購入手数料はほぼ無料(ノーロード)、信託手数料も安めとあって、個人投資家の間で人気になっています。
とにかく手数料を下げて、運用にかかるコストをおさえ、投資へのハードルを下げたいのかもしれません。
ただし、確かに手数料は安いかもしれませんが、だからといって運用成績が良いとは限りません。
直近の成績、短期(3年、5年など)の成績が良かったとしても、長期(最低でも10年以上)の成績がどうか。
短期ではプラス30%の運用成績をあげています!などと言われたとしても、長期ではマイナス10%の成績・・なんてことも少なくないからです。
「税制優遇期間最長20年」といわれていますが、逆にいえば「最長でも20年しか運用できない」のはデメリットです。
その時に景気が良くて運用成績も過去最高とかであれば嬉しいですが、運悪く景気は悪く、運用成績も過去最低とかだったら・・・
他にも
- 個別株やJ-REITなどは購入できない
- 一般NISAとは併用できない
- 損が出ても損益通算できない
- リバランスができない
- 金融機関によっては取り扱いが少ないところがある
といったデメリットも存在します。
あと、これはつみたてNISAに限った話ではありませんが、表向き手数料は安く見えますが、実は「見えない手数料」もかなり含まれています。
細かい内容の説明は今回割愛しますが、
雑誌やメデイアでの「持ち上げ」を鵜呑みにしてメリットだけ考え、デメリットや問題点に全くふれず、「つみたてNISA最高じゃん!」と過信するのは危険です。
ちなみに私自身は、投資信託も使っていますが、iDeCo、一般NISA、つみたてNISAはやっていません。
もちろん、iDeCo、一般NISA、つみたてNISAが悪いというわけではありません。
ただ、メリットやデメリット、問題点などを総合的に考えた場合、自分には向いていないと判断しました。
じゃあ株やFX、暗号資産やればいいのか?
iDeCo、一般NISA、つみたてNISAじゃないなら、個別株やFX、暗号資産(仮想通貨、暗号通貨)系の案件やれば儲かるのか?
と言われることも多いです。
確かに個別の案件にすぐ飛びつきたくなる気持ちは分かります。
ただし、ほとんどの場合、「ある大事な部分」をすっ飛ばしてしまっています。
そのため、何か問題が起こると対応できず、せっかく働いて作ったお金を溶かすケースが後を絶ちません。
「ある大事な部分」とは何か。
それは、
- お金の考え方の理解
- 投資できる状況かどうかの確認
です。
これらが全くない状態で
- とりあえず証券会社の口座開設して、つみたてNISAやっとくか
- 暗号資産系のA案件儲かりそうだからやってみようかな
- この株上がりそうだし、1株買ってみるか
こうなると、かなり高い確率でお金溶かします。
基本的な投資の判断基準がないため、何か問題が発生しても、どう考えて、対応したらいいか全然分からなくなってしまうわけです。
基礎工事を全くしないまま、地盤がガタガタの状態で家を建て始めるようなものですね。
これでは一体何のために投資をしているのか分かりません。
本来、お金を増やすために投資を始めるはずなのに、お金を減らすために投資をしてしまっているケース、かなり多いです。
じゃあ、どうすればいいの?
じゃあ何をすればいいのか。
投資したいと思ったら
- お金の考え方、金融リテラシーを学ぶ
- 投資できる状態なのか確認
上記2つをまずは行っていきましょう!
個別の案件にすぐ飛びつきたくなる気持ちは分かります。
ただし、これではいつまで経っても「儲かるか、儲からないか」といった考えだけで投資してしまうため、なかなかお金は増えません。
出発前に基本的な計画、目的の共有がないと、航海もうまくいかないですよね。
投資も一緒で、始める前に基本的な投資判断基準、資産を増やすための全体設計図がないと、うまくいきません。
それに投資の世界も絶対というものがないため、常に右肩上がりにお金が増えるわけではありません。運用していると、常に荒波や試練はやってきます。
その時にしっかりした判断基準や考え方、設計図がないと、その時々の状況や情報に踊らされ、一喜一憂して資産を失っては元も子もありません。
余裕資金ではなく生活資金で投資をしてしまうと、荒波や試練がやってくる度に、心身ともに疲弊しますし、
「いざ、これからが複利の本領発揮」という時に、泣く泣く運用停止して解約しないといけない・・なんてなれば悲しいですよね。
だからこそ、「出発前」に
- お金の考え方、金融リテラシーを学ぶ
- 投資できる状態なのか確認
これらをしっかり学ぶ、確認しましょう。
まとめ
- お金の考え方、金融リテラシーを学ぶ
- 投資できる状態なのか確認
これらについては、セミナーや勉強会、相談会(個別も可能)で随時説明しています。
- 今回の記事の冒頭で紹介した「よくいわれる流れ」が実はマズイ理由
- つみたてNISAや一般NISA、iDeCoの問題点
- なぜ、KANATOはiDeCo、一般NISA、つみたてNISAをやっていないのか
これらについてもセミナーや勉強会でお伝えしていますので、興味がある場合はぜひLINEにメッセージしてください。