考え方

投資をする時に欠かせない考え方

  • 本業の収入が今後上がりにくいので副業や投資を考えましょう。
  • お金にお金を稼いでもらう意識も大切です。
  • 子育てや老後資金をまかなうために投資をしよう。
  • 投資をして少しでも資産を増やしたい。

このように考えたり周りから言われるケースも最近は多いかもしれません。

ただし、一方で投資に対して期待を持ちすぎでは?考えすぎでは?と思うこともあります。過度に期待や不安を抱いてしまうわけです。

今回は投資をする時に必要な考え方・心構えについて説明します。

株、不動産、債券、FX、バイナリーオプション、暗号資産(暗号通貨、仮想通貨)・・・投資全般にいえる話です。

投資に使うお金は?

「投資に使うお金は余剰資金で」

投資のセミナーや勉強会、書籍でこのような言葉を見聞きしたことがありませんか?

「投資をする時は、極論、いますぐなくなっても日常生活に支障をきたさないお金を使いましょう」という意味です。

必要ではないお金、なくなってもいいお金というときもありますが、どんなケースでも「なくなって嬉しいこと」はないと思うので、余剰資金という表現が正しいのかどうかは分かりません。

なくなって嬉しいわけではないが、なくなったとしても今すぐ問題にはならない金額・・というイメージです。うまく伝わりにくいかもしれませんが、生活資金でやってはいけません。

なぜなのか。

生活資金で投資をしてしまうと、冷静な判断ができなくなるからです。

2018年の12月のクリスマス〜2019年1月の年明けも、相場はかなり不安定でした。例えば年明けは「アップルショック」と呼ばれる波乱が起き、ドル円相場も1日で3〜4円近く下落する事態になりましたね。

周りでも「うわ〜!これはヤバイ!溶けた〜」などと悲鳴が聞こえ、ツイッターやネットの掲示板などでは怒りや悲しみの声もかなり増えました。相場が下がってきたり、それこそリーマンショックみたいな事態になると証券会社にも投資家から苦情の電話が増えるようです。

長期的な資産形成を考える場合、相場に一喜一憂してしまう、精神的に毎回かなり負担を生じるような、お金の使い方は避けたほうがいいですね。

じゃあ余剰資金なら全く気にならないかと言われたら実際そうではないことも多いですが(笑)、このお金がなくなったら明日の生活費が困る!というわけではないので、相場が下がっても冷静に分析して判断できます。

投資を生活資金でやってはいけない理由投資は余剰資金で!と言われることもありますが、なぜ生活資金でやってはいけないのか。...

将来や相場は読めません

  • このツールを20万円で買いました。これさえあれば絶対に勝てますよね?
  • 絶対に勝つと言われる自動売買を入手しました。これでもう安心ですか?
  • 投資の先生や塾にお金を払えば勝てるようになりますよね?

ネット上にも時々「絶対に勝てるツールを渡します、銘柄を教えます」みたいな広告を見かけることがありますが、そんなツールや銘柄は、絶対に存在しません(苦笑)

投資の先生や塾に何十万、何百万払えば絶対に勝てるようになるわけでもありません。

どんなに優秀やトレーダーやツールでも溶ける時は溶けます。将来や相場を正確に予測できる人はいません。

投資,基本,考え方,心構え,マインドセット,資金管理

2019年の年明けのアップルショックのときも、AIトレーダーがかなりの損失を出したみたいです。AIだから完璧というわけでもないのです。

大規模災害や地震が発生したら、世界で戦争が勃発したら・・・将来はどうなるか誰にも分かりません。

週刊誌でも時々「これからはこの銘柄があつい!」みたいな特集が組まれることがありますが、週刊誌で特集が組まれてから買うのは遅いです。

Aの銘柄に投資して1年で何倍にもなることもあれば、マイナス何倍になることもあります。

「相場は読めない」と割り切って、どこまでリスクをとるのか、リスクを減らすのかを日々考える必要があります。

投資は怖いもの?

やっぱり投資は怖いからやるもんじゃない!という方もいます。

確かにプラスになることもあればマイナスになることもあるので、怖くなる気持ちも分かります。

ただ、投資に限らず、生きる以上なんでもリスクは存在します。リスクゼロの世界はありません。

例えば自動車を運転する場合、目的地まで気軽に行けるメリットがある一方で、事故にあうリスクもあります。そのリスクを少しでもおさえるために自動車保険に加入したりしますね。

電車移動の場合も人身事故などで止まったりするリスク、街中を歩いていても事故にあうリスク・・・考えたらキリがないですが、いろんなケースが考えられます。

投資の世界もリスクがあるのは事実です。そのリスクと向き合いながら対策していけば、利益を大きくとれる可能性が高いのも事実です。

よくFXや暗号通貨はリスクが高くて怖いから絶対にやらない人もいますが、ではなぜFXや暗号通貨はリスクが高いのか?

このように質問すると「よく分からないから」と返ってくることも・・・

確かに「よく分からないもの」に投資するのはリスクが高いですが、これはFXや暗号通貨に限った話ではありません。

個人的には「よく分からないから怖い、やらない」のではなく、勉強したり少額でも実際にやってみて、どんなメリットやデメリットがあるのか確認するのもいいのかなと思います。

例えばFXならデモ口座といって、自分の実際のお金ではなく架空のお金を元手に運用を疑似体験できます。最初はこれを使ってFXとはなんぞや、って感じで勉強するのもいいですね。

投資をするときに邪魔なもの

投資をする時に邪魔なもの、やっかいなものとは何でしょうか。

結論からいえば「自分の感情」です(苦笑)

投資をしている間の精神面のコントロール・・これが結構クセモノで難しいです。

例えばFXのドル円相場で投資をしていて、上がるのか下がるのか考える場合、なんらかの情報をもとに判断していると思います。

雇用統計などの経済指標、新聞や雑誌、ネット上の記事、ツイッターなどのSNS、テクニカル分析・・いろんな材料をもとに考えるケースが多いです。

自分の思惑通りに相場が動いて決済できれば良いですが、多くの場合そう簡単にコトは運んでくれません。

自分の予想とは逆に動いて、損失が膨らむ一方、もう少ししたら逆転するかも?と期待して、さらに損失が膨らみ、気づいたら手遅れで全部溶かしてしまった・・・といったケースは山ほどあります。

そして一旦大きな損失を食らうと、その損失を少しでも早く挽回しようとして、よりハイリスク・ハイリターンな投資にのめり込んでしまうわけです。それでまた負けてさらに大きな損失を食らう悪循環に陥ってしまう人も多いです。

本来は「損をいかに小さくして利益を大きくとるか」考えなければいけないのに「損は大きくなり、利益は小さくなる」わけですね。

なんだかエラソーに書いてしまっていますが、自分自身も例外ではありません。

「これ以上損したらどうしよう」とか「よし、黒字になった!いつ赤字になるか分からないからいますぐ利益確定したほうがいいのでは?」という考えは常に頭をよぎります。

これは人間の本能なので仕方ありません。

その本能といかに戦って、理性で判断するかが大事と言っても過言ではないかもしれませんね(笑)

まとめ

  • 投資に使うお金は余剰資金で
  • 投資は「よく分からない」から怖いと思いがち。まずは実際に少額から始めてみる。
  • 投資は人間の本能、メンタルとの戦い

「FXや暗号通貨はリスク高いからやらない、株や債券はまだマシだからこっちをやろう」といった単純な話ではありません。もし、この考えで突き進んでしまうと間違いなく大切なお金を溶かしてしまいます。

FXだからダメ、株だからオッケーという問題ではありません。

自分はどのくらいのお金を投資に回せるのか、リスクはどのくらいとれるのか、リスクへの対策は?などを考えながら取り組むのが大切ですね。

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