※今回の内容は持参、または郵送で提出するケースで説明しています。e-TAX(ネットで提出)の場合は、今回の内容と違うこともあるので、ご注意ください。
確定申告の時期、実際に特設の申告会場や税務署に行くと、職員の方々もかなり忙しそうで、特に締切間近になると、物々しい雰囲気になることも多いです(苦笑)
確定申告の相談窓口に行くこともありますが、窓口に行ったから自分の疑問や不安が全て解消するとは限りません。
職員さんといっても、いろんな方がいます。
所得税の確定申告に百戦錬磨の職員さんもいれば、他部署などで普段確定申告に関わることが少ない職員さん、入社したばかりで研修中の方、繁忙期対応で税務署に雇われた派遣社員やアルバイトの方など、肩書や境遇は様々です。
相談に行っても誰にあたるか、これは「運次第」といっても過言ではありません。
実際に提出するときは、相手も忙しいので細かい部分まで丁寧にみてくれるわけではありません。
丁寧にみる余裕がないなら、ぶっちゃけ、テキトーに作ってもバレないんじゃないの?と思われるかもしれませんが、後日、税務署が確認して「これダメだから修正してね」と言われるリスクが高くなってしまいます。
修正する手間だけでなく、「あらぬ疑い」を持たれる可能性もゼロではないので、丁寧に作成して提出もしっかり行いたいところです。
作成が終わって安心するのは早い
確定申告は、
この支払は経費になる?家賃は経費にできる?火災保険や生命保険は?年金や健康保険は?など、内容の部分に注目されることが多いですね。
ただし、作成が終わっても安心するのは早いです。
税理士さんに丸投げされるケースもあるかもしれませんが、個人の場合は特に、書類を自分自身でまとめることも多いです。
税務署に提出する前に、
最低限チェックしたいものを
まずは箇条書きでまとめてみます。
・そもそも管轄の税務署は?
・マイナンバーの分かる書類(マイナンバーカード、通知カード)
・本人確認書類(運転免許証など)
・印鑑
・源泉徴収票の原本
・ふるさと納税の受領書
・生命保険などに加入している場合は控除証明書
・医療費控除の明細書
・iDeCoなど確定拠出年金の控除証明書
・国民年金の証明書(自営業などの場合)
・国民健康保険の納付書(自営業などの場合)
中身はもちろんですが、
管轄の税務署やマイナンバーなどの本人確認書類は忘れやすいので注意が必要です。
例えば○○市○○区のように細かくわかれている場合、A区と思ったら実はB区だったみたいなことも少なくありません。
管轄が違うと受け取ってもらえません。
マイナンバーや運転免許証などの本人確認書類のコピー、印鑑も忘れやすいです。
私も以前、税務署に書類を提出した時、印鑑を持っていくのを忘れてしまい、大変でした。
電車やバスに乗って家に帰り、また電車やバスに乗って・・正直かなりめんどくさいです(汗)ダメ元で「受理は厳しいですか?」と聞いたらやっぱり無理でした(苦笑)
必要な書類を忘れると二度手間になってしまうので、提出する前は確認しましょう。
源泉徴収票をコピーで提出されるケースがありますが、コピーではなく原本の提出が必要です。勤務先などに提出するケースがあるかもしれませんが、コピーをとっておき、勤務先等にはコピーを提出しましょう。

郵送する場合は?
税務署や特設会場に持参せず、郵送で提出するケースもあると思いますが、後で「やり直し」と言われないためにも、ポスト投函前に以下のチェックをしましょう。
・管轄の税務署は合っているか。
・マイナンバーや運転免許証などの本人確認のコピーをとって本人確認書類に貼ったか。
・源泉徴収票は原本か。
・確定申告の書類はすべて入れたか。
・控除証明書や明細書、受領書などの必要書類は入れたか。
- 封筒のサイズ
角形2号のA4サイズがおすすめです。
宛先を記入し切手を貼った状態の返信用封筒も入れましょう。受付印を押した確定申告書の控えを後日送ってもらうためです。
- 宛名の書き方
(表)
郵便番号と住所
○○税務署 御中
「<所得税確定申告書在中>」と朱書きします。
(裏)
自分の郵便番号、住所、氏名を記入
- 郵送方法
普通郵便。心配であれば書留にしましょう。
確定申告書は法律上「信書」で、信書は「郵便物」(第一種郵便物)または「信書便物」の扱いになるため、宅配便などの「荷物」扱いでの送付は不可です。
添付書類の量によって料金は変わるため、切手を貼らずに郵便窓口まで持っていってその場で量ってもらうのが確実です。
- 提出日扱い
郵送時は消印の日付が提出日。
締切当日に郵便窓口で受け付けてもらえばギリギリ間に合いますが、トラブルが発生して届かなければ最悪です。
期限までに余裕を持って提出しましょう。
まとめ
- 会社員で本業のみ、医療費控除とふるさと納税
- 会社員で副業している
- 本業が2つある
- 自営業(個人事業主)
- 会社経営者
など、それぞれの状況によって、提出する内容も変わってきます。
最近はインターネット経由で提出する方法もあり、必ずしも持参や郵送じゃないといけない時代ではありませんが、どの方法で提出するにせよ、提出前のチェックは必須です。