現状を変えようと考え、一生懸命勉強する人もいますが、99%は今後も変われず、今までと同じような生活が続いて、場合によっては永遠に損し続けるケースも多い。
これは一体なぜなのか。
都構想の住民投票を受けて思ったこと
はじめに、大阪都構想に賛成、反対を今回議論したいわけではありません。自分自身、大阪市民ではないですし、政治思想等は触れません。
今回否決されたことで、今まで通りの体制(大阪府と大阪市)がしばらく続くと思いますし、都構想が結果的に良いものなのか、それとも悪影響を与えるものなのか、については正直分かりません。
ただ、今回の都構想騒動を受けて、
- 大多数は「現状維持」を望む(現状維持バイアスの強さ)
- 変化を嫌う、変わりたくない潜在意識は強い
- 現状に大きな不満がなければ、変わることに対するメリット等は響きにくい
- 現状が良いと、それが永遠に続くと思いがち
ということを改めて考えさせられたような気がします。
あくまで私的な意見ですが、あえて変わるメリットやデメリットが見えにくかったのかもしれません。
自分も仕事などで大阪市内へ行くことは多く、大阪メトロ(旧大阪市営地下鉄)も乗りますが、昔に比べてトイレは格段にきれいになりました。改札や駅構内も改装されてきれいになったところも多いです。
目に見えてすぐ変化がわかるところは少ないかもしれませんが、他にも行政のムダは削減されたように思いますし、あえて大阪市をなくす必要はないと判断されたのかもしれません。
大阪都構想に賛成、反対を今回議論したいわけではありませんし、自分自身が賛成か反対か明らかにするつもりもありませんが、大阪市民の方はもちろん、大阪に住んでいない場合でも、自分事として考えることは大事だと思います。
自分が住んでいる自治体がいつ、今回のような議論が発生するかも分からないし、直接関係なくても、国政への影響など、間接的に何らかの影響を受ける可能性もあるからです。
それにもかかわらず、今回の投票率は約60%で、前回の住民投票よりも約5ポイント下回ったそうです。
政治に無関心な人も増えていますが、自分の生活に密接に関係するからこそ真剣に考えていきたいし、国民の権利でもある投票をしてこそ、意見もいえるのではないかと思っています。
投票権を行使せず、Twitterなどで「今の政治はおかしい」などと叩きまくっても意味がありません。
「よく分からないから」のヤバさ
よく分からないから反対する、投票に行かない(棄権する)人も多いですが、これでは何年、何十年経っても、よく分からないままだと思います。
今回の都構想でいえば、今から10年くらい前に問題提起され、前回も住民投票がありました。前回の否決を受けて、今回に至るまでも、いろんな形で議論もされてきたように思います。
もちろん全てを理解するのは難しいけど、自分なりに興味を持って勉強してみることが一番大事です。
世の中は正解がないですし、それが合っているのか間違っているのかといったことは、まずは大きな問題ではありません。
自分から全く情報を取りに行かず勉強もせず、テレビを見る感覚で、待っていたら情報が来る、学べる・・こんなことは今回に限らず、なんでもそうですが、ありえないです。
テレビを見る感覚で、待っていたら情報が来る、学べると思っていて、全然来ないから「よく分からない」・・これでは、いつまで経っても理解できません。
私たちは「思考」を奪われているといっても過言ではありません。
- 大変だから
- 難しいから
- 面倒くさいから
- よく分からないから
- 何もしたくないから
- 変わるのが怖いから
- とにかく現状維持がいいから
- 自分が考えたところで何も変わらないから(他人事)
といった理由で、無意識に自分で考える行為(思考)を自分で放棄してしまっています。
それで自分の生活が豊かに、楽になれば嬉しいですが、実際はそんなことはなく、ますます厳しくなる一方です。
無関心や勉強しない人は搾取され続ける
私たち一般人が思考しなければ、考えなければ都合が良い人たちがいるのも事実です。
世の中はうまくできていて、無関心や勉強しない人を量産し、「上」が永遠に搾取し続けられる仕組みになっています。
ドラマ『ドラゴン桜』で阿部寛さん演じる桜木先生が、生徒の前で「なぜ勉強する必要があるのか」説く名シーンがありますが、騙されたくなければ、損したくなければ学び続ける、勉強し続ける必要がある。
これが世の中の仕組みです。
お金に興味がない、お金は考えたくない気持ちも分かりますが、そう考えるように、子どもの頃から無意識に刷り込まれてしまいます。
「よく分からないから」「時間がないから」「どうせ詐欺でしょ」等と片付けるのは簡単ですが、果たしてそれでいいのかどうか。
自分は勉強したくないし、どれだけお金や時間を搾取されてもいい、どうぞ好き勝手やってください・・なら話は別ですが、自分自身はそれは勘弁してほしいので、今後も積極的に学び続けるつもりです。
情報は向こうからやってきません。自分で積極的に取りに行く必要があります。