お金や投資、資産形成、資産運用という言葉を聞いて
- その話は避けたい(避けて)
- 難しい(どうせ自分には無理)
- 考えたくない(現実を見たくない)
- 複雑で面倒くさい
- 詐欺の話でも持ってきたの?
- お金の話をする人はみんな怪しい
などとネガティブな感情や印象を持つ人も多いのではないでしょうか。
日本はそもそも金融教育がほとんどなく、義務教育や高校、大学などで「お金の考え方」について学ぶ機会はほとんどありません。
それにもかかわらず、社会に出た途端、お金の管理(給料などの収入と支出)、稼ぐ、使う、守るといったことを自分自身で実践していかなければなりません。
世界的にみると非常に珍しい国だと思います。
本来なら今すぐにでも少しずつ学んでいかないとマズイのですが、お金に対してネガティブな感情、印象を持っている人が90%以上と圧倒的多数派。
同調圧力が強く「周りと違うことをしてはいけない」といった思い込みも強いですね。
そのため、
実はお金のことを勉強したいと考えていたとしても、周りに相談しにくい、詐欺と思われたらどうしよう・・などと、ズルズルいってしまうケースも多いです。
こちらが「お金の考え方」の話をしても、場合によっては「詐欺の話はするな」とか「どうせおまえが儲けたいだけ、怪しいMLMの勧誘だろ?」などと内容を聞かずに一蹴されることも少なくありません。
時代に取り残されていませんか?
そのようななかで「圧倒的多数派の方々」は何をしているのか。
毎日通勤電車に乗って会社に行き、月末などに給料をもらい、その中で家計をやりくりし、残りのお金を全て銀行や郵便局に預貯金する・・・
この繰り返しです。
今まではそれでも問題ありませんでした。
高度経済成長期などは、今では考えられないブラックな環境でも、家庭や家族を犠牲にしてしまっても、一生懸命働けば、右肩上がりに給料やボーナスは増え、マイホームを買え、老後は国や企業の年金、各種保険で悠々自適な生活を送ることができた。
今すぐ使わないお金は例えば郵便局に貯金すると、勝手に年利8%の複利(今では考えられないですね・・苦笑)で運用され、9年後には資産が倍になった時代もあったのです。
あなたが例えば20代〜40代の方の場合、ご両親からよく「無駄遣いはせず貯金しなさい」と言われたことはありませんか?
昔はそれで全然問題ありませんでした。
貯金するだけで10年後には勝手にお金が倍になったから。
ただし、今はどうか。
預貯金の普通預金の年利は0.001%、ほぼゼロですね。
当然ながら10年後に倍になりません(笑)
時代は変化するので、こちらもその時の状況に合わせて、お金の考え方や対策をカスタマイズ、アップデートさせる必要があります。
いつまでも「過去の常識」にとらわれて、思考停止で、何も対策しないままだと、お金は全く増えず、リスクばかり背負う形になります。
人口減少と長寿化
具体的にどのような変化が起こっているのか。
総務省の情報通信白書によると、
日本の総人口に占める65歳以上の人口の割合は2016年時点で約27%ですが、2060年には40%以上になる見込みです。出生率も上がらず、高齢者を支える現役世代は減り続けています。
すると何が起こるのか。
現役世代、高齢者、双方の負担は今後も増え続けます。
例えば、
介護保険料は、総報酬制で所得が多い人ほど保険料の負担が重くなります。
高額療養費制度も70歳以上の人の自己負担の上限が引き上げられましたね。
年金受給開始年齢の引き上げ、受給額の減少も覚悟する必要があります。
長寿化で平均寿命は伸び続け、男女ともに「人生100年時代」になっています。
長生きするのは素晴らしいことですが、当然ながらその分生活するお金は必要です。60歳で定年退職しても40年間どう過ごすのか考えなければなりません。
退職金や公的制度、親世代に依存は危険
昔は定年退職したら退職金と年金で悠々自適な生活をおくれる人も多かったのかもしれませんが、これからはそうもいきません。
例えば退職金は2003年時に約2600万円だったものが、2013年には約2100万円に減少(勤続35年以上の場合。厚労省の「就労条件総合調査・大学卒」2013年より)。
場合によっては「退職金があるだけマシ」という状況になるかもしれません。退職金はそもそも義務ではないので、企業のさじ加減になります。
極端な話かもしれませんが、退職金はない、年金もない、医療費の負担は増え続ける・・なんてことになってもおかしくありません。
うちには親がいるから、少しはお金を持っているだろうから〜などと頼りたくなる気持ちは分かりますが、親世代もお金を持っていないことも多いのです。
相続に関する実態調査アンケートによると、父親からの遺産相続で最も多いのは100〜500万円未満とのこと。
もちろんこれだけで老後のお金をまかなうことはできません。
大きなお金があったとしても贈与税や相続税などの問題も立ちはだかります。
兄弟姉妹や子孫を巻き込んで骨肉の遺産相続争いになることも少なくないので、金額だけの問題ではなくなります。
預貯金はリスクばかりで全く増えない
さきほども少しふれましたが、銀行や郵便局の預貯金、普通預金の利率は、年利0.001%のところが多いので、ほぼないに等しいです。
定期預金も金利0.01%だとすると、例えば500万円を10年預けても約8000円の利息しかつきません。
ATMの時間外利用などを行うと108円や200円、300円と手数料が引かれるので、実質マイナスになることも多いです。
日本国内の銀行に預けてもお金は全く増えず、リスクしかないのが現実です。

給料1本では厳しい
これからは会社の給料1本だけでは非常に厳しくなります。
社会情勢の変化で、あっという間に業績悪化、倒産に追い込まれる可能性があることが、某ウイルス騒動では明らかになりました。
たとえ会社の倒産、解雇(クビ)を免れたとしても、業績悪化で賞与(ボーナス)なし、基本給の削減。福利厚生や各種控除枠の削減はじゅぶんに起こりえます。
最近では企業がボーナスをカットしますといったニュースも増えましたが、賞与(ボーナス)ありきで住宅ローンなどを組んでいた人には大打撃です。
給料が上がる前提、ボーナスをもらえる前提で人生設計、資産設計をするのは非常にリスクが高いといえます。
お金の思考や対策は必要不可欠
国や金融庁も「貯蓄から資産形成(資産運用)へ」といった方針を何年も前からスローガンを掲げていますし、副業(複業)解禁する企業も増えてきました。
「国や企業におんぶに抱っこはやめてね。頼られても俺たちは何もできないし、しないよ。だから自分のことは自分で少しずつ対策していってね」
このように言われているに等しいのです。
これからは自分たちの収入や資産は自分たちで管理して増やしていく必要があります。
そのためにもまずはお金の考え方、基礎知識、土台固めが欠かせません!
お金の勉強をしましょう、収入を増やしましょうというと、いきなり株やFXのセミナーに行く、本で勉強する人がいますが、順番が違います。
基礎や土台がないと、どんなに凄い豪邸を建築してもすぐに傾きます。どれだけ大量の水を入れる機械を入手しても、バケツの底に大きな穴があいていると、全く意味がありません。
こちらでも似たような内容を解説しています。
