考え方

お金の相談で親のアドバイスを信じてはいけない理由

お金の相談で親のアドバイスを信じてはいけない理由

資産形成、資産運用、家計相談など、お金に関する相談を親にする人も多いかもしれません。

相談すると、

  • 働いて稼いだお金は無駄なものに使わず貯金しなさい
  • 結婚したら家を買うんでしょ?
  • 保険入らないの?たとえ独身でも何か入っておいたほうがいい
  • 借金は絶対にしてはいけない

など、心配なあまり、

いろいろ言ってくる人もいるかもしれません。

年末年始やお盆などに帰省すると、普段はあまり会えない親や親戚に会って、積もる話をたくさんするケースも多いかもしれませんね。

ただし、お金の相談を親にするのは、結論からいえばあまりおすすめできません。

誤解のないようにいえば、親や親戚の意見を無視しろと言っているわけではありませんからね(苦笑)

親世代と現代では、時代の変化等で、お金に対する考え方や状況が大きく変わっていることが多いからです。

親世代と今では全然状況が違う

私も、

お金のことについて親と話したり、話さなくても心配されることは多いです。

ただし、ほとんどの場合、お互いにイライラしてしまいます(苦笑)

なぜか。

お金の価値観が違いすぎるのです。

いままで言われたことがある内容事例

・持ち家は財産になるから、結婚したら家を買え

・借金は絶対にするな

・なにがなんでも貯金しろ

・無駄なものを買う暇があれば銀行に預けなさい

・就職したら何か保険に入りなさい

・掛け捨ての保険?もったいない、貯金もできるタイプにしなさい

・安定が一番だから公務員になりなさい

・30歳までには結婚しなさい

なかにはお金には直接関係ない話も含まれていますが(笑)、こんなことを言われますね。

そうなると、こんな「トラブル」が発生するわけです。

・・・

親:借金は絶対にするな

わたし:家を買う時に住宅ローン組むよね?

親:普通は組むよな、お金持ちじゃない限り。

わたし:それも借金でしょ?

親:それがどうした?

わたし:「借金は絶対にするな」とは?

親:住宅ローンは特別

わたし:???

・・・

なんで住宅ローンは別格なのか謎ですが、借金は絶対にするなと言いながらマイホームを買えというのは「あれ?」と思ってしまいます。

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昔は高度経済成長期で、頑張ればいつか給料が上がる希望を持つことができました。

ただし今は、

「勉強して、一流大学に入学し、一流企業や公務員として就職し、結婚すれば人生安泰」とは限らない時代です。

よい大学を出て一流企業に就職したとしても「人生勝ち組」とは限りません。

給料が上がり続ける保証はどこにもなく、むしろ今後下がる可能性のほうが大きいですし、傍から見たら一流企業でも、長時間労働で心身ともに疲弊してしまい、誰にも相談できない・・なんてケースもあります。

郵便局や銀行にお金を預ける場合もそうです。

昔はゆうちょにお金を貯めると年間で約8%の金利がつく時代もありました。

いまはどうか。

8%なんて夢のまた夢、普通預金の場合は年間で0.001%(ほぼゼロ)ですよね。

昔の当たり前を持ち出すのは危険です。

親に依存するのは危険

私は現在、フリーランスとして働いています。

今でも時々、公務員や民間企業にいい加減再就職しろ!などと、なかば脅しかな?と思ってしまうことを言われることもあります。

「公務員や大企業でつとめてほしい」親の気持ちも分かるのですが、それでも自分の人生は最終的には自分で決める必要があります。

親の言うことは無視しろ、と言っているのではありません。

むしろ普段から積極的に親とコミュニケーションをとって状況を把握するのは大切です。物理的に会えない時はスマホのメッセンジャー機能などを使ってやりとりをしますし、電話もしています。

その一方で親がいないと生きていけない、親になんでも相談しないと決められないのはかなり問題です。

お金のことは自分で勉強する

高度経済成長期はとっくの昔に終わり、終身雇用制度も崩壊し、もはや大企業の会社員や公務員であれば人生勝ち組で安泰と呼べる時代ではありません。

学歴や職歴は人生の選択肢を広めるうえでは武器にもなりますが、それがあればオッケーというわけでもありません。

お金も、

一生懸命働いて、給料は銀行に預けておけば大丈夫・・ではないのです。

銀行も昔は「いっぱい貯金してね〜」とCMでもいっていましたが、いまは「あまり貯金しないで!貯金するなら投資してお金を働かせてね」とかなり宣伝していますからね。

待っているだけでは誰もお金のことを教えてくれません。

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義務教育でもお金の授業があるわけでもありませんし、大学や社会人になっても教わる機会はほとんどありません。

これにはある理由がありますが、これからはお金を稼ぐだけではなく、運用する、守る知識や経験も必要になってきます。

まとめ

親世代は

  • 持ち家は財産になるから、結婚したら家を買え
  • 借金は絶対にするな
  • なにがなんでも貯金しろ
  • 無駄なものを買う暇があれば銀行に預けなさい
  • 就職したら何か保険に入りなさい
  • 掛け捨ての保険?もったいない

というかもしれませんが

いまは

  • 持ち家が得とは限らない
  • 住宅ローンを35年抱えるリスクが大きい
  • 良い借金と悪い借金がある
  • なにがなんでも貯金すればいいわけではない
  • 銀行に全財産を預けるのは危険
  • 日本人は保険に入りすぎ

です。

このあたりの内容はまた詳しく触れていきますが、親世代がいきた時代といまの時代の考え方は180度違うといっても過言ではありません。

いや〜、お金の話って、それは起業家や経営者の話でしょ?一般人には関係ないよ〜などと言われることがありますが全然そんなことはありません。

普段の家計管理こそ、大切なお金を守る力です。これをしっかりしないと自分や家族の生活を維持したり、リスクに備える基盤を作れません。

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