「一生懸命勉強して、一流の大学に入りなさい。そして一流の企業や公務員として就職しなさい。そうすれば安泰だから(勝ち組になれるから)」
このような感じで親や周りに言われてきた、言われたことがある人も多いのではないでしょうか。
自分自身、特に子どもや学生の頃は耳にタコができるほど言われ、就職して社会に出るまでは、それが当たり前と思っていました。
ただし、実際は全くそんなことはありません。
「一流の大学に入り、一流の企業や官公庁に就職すれば一生安泰」というのは、もはや時代遅れで崩壊しています。
今までもその流れはありましたが、2020年に新型ウイルス騒動が発生し、その流れやより顕著になりましたね。
憧れの職業や企業も何が起こるか分からない
いままで安心安全、一生安泰で勝ち組と考えられていたとしても、ずっとそうとは限らない・・・
例えば航空会社や鉄道会社の業績悪化やボーナスカット、年収の3割削減などのニュースをみると、「昔は誰もが羨む華形の職業だったのに、何が起こるか本当に分からない」等といろいろ考えさせられますね。
全日本空輸(ANA)が社員の副業範囲を大幅に広げる方針を固めたことが9日わかった。従業員が勤務以外の時間を活用して、ほかの会社とも雇用契約を結べるようにする。新型コロナウイルスの影響で航空需要が落ち込む中、収入の増加やスキルアップにつなげる狙いで、実現すれば大手航空会社では初となる。
労働組合側に方針を示した。詳細は今後詰めていく。ANAはこれまで、勤務時間外に家庭教師をするなど個人事業主の立場での副業は認めてきたが、あまり浸透していなかった。今回の案ではANAで働きつつ、ほかの会社ともアルバイトやパートなどとして雇用契約を結べる。
ANAのパイロットや客室乗務員を含む全従業員1万5千人が対象。2021年の開始を想定している。今後は、親会社ANAホールディングス傘下の会社でも検討していく。
※引用元:朝日新聞デジタル(2020/10/10)
航空会社は大学生の就職人気ランキングでも常に上位に君臨していますし、パイロット、CAはもちろん、グラウンドスタッフ等も含めて、昔は憧れの仕事でした。
その大手企業も、時代の変化の影響を受けて、業績が急速に悪化。ボーナスカットや給料の削減も労働組合に提示される事態になりました。
一流の大手企業に入れば、あとは不祥事とか起こさない限り、一生懸命頑張っていれば給料は右肩上がりに増えて、人生勝ち組と考えていた人も多いと思いますが、もはやそんな悠長なことは言ってられなくなった。
給料が上がるどころか下がる、ボーナスも支給されない、最悪の場合は無給の休職、退職、リストラに追い込まれる可能性もゼロではありません。
- まさかこの会社が経営悪化してリストラが検討されるなんて
- まさかボーナスがカットされるなんて
- まさか給料が減らされるなんて
- まさか自分の会社が危機的状況に追い込まれるなんて
などと思っている人も多いと思いますが、これからは、どの会社も無関係ではありません。
たとえ一流企業と言われていたとしても、民間企業は利益を上げないと潰れてしまいます。
天からお金が降ってくるわけではないので、業績が悪化すれば、従業員の給料(人件費)に影響が出るのは自然なことです。
給料1本依存からの脱却へ
このままでは従業員の面倒を見られない、できる限り、個人それぞれで対策してほしい・・というのが企業側、経営者側の本音でしょうし、今後もそのような考えを持つケースは増えていくと思われます。
そのようななかで、会社の給料1本に全て依存するのはかなり危険でリスクがある時代になりました。
さきほどのANAの事例でも「複業(副業)解禁するから自分たちで足りない分などは補って増やしていってくれ!会社に頼まれてもできない!まだすぐに解雇しないだけマシと思ってくれ」と言われているようなものです。
2020年明らかになったように、まだまだ厳しい状況は続きますし、マシになるどころか、ますますひどくなるかもしれません。
そのときに、かろうじて解雇は免れていたとしてもいつ解雇されるか分からない、解雇されなくても給料をかなり削減される可能性もゼロではない。
最悪の事態が発生した場合、給料1本依存だと、あっという間に家計は火の車です(汗)
そのため、今から少しずつでも給料以外の収入源を構築していって、どれか倒れても他でカバーできる仕組みを作っていきたいですね。
当たり前は崩壊して、どんどん変わっていく
今までの既成概念や当たり前と思われていたものは、どんどん変わっていきます。
変化の波に対応して自分自身も変わっていくのか、変化を拒んで文句だけ言いながら沈むのか・・では全然違ってきます。
政治はおかしい、議員定数がどうとか、批判したい、叩きたい、不満をどこかにぶつけたい気持ちも分かります。
ただし、文句や批判ばかり言っていても、何かすぐに劇的に変わるわけではありません。
むしろ文句や批判に時間を使う暇があれば、複業(副業)や投資の実践や勉強に使ったほうが、かなり生産的ですし、自分のためにもなりますね。
そして複業(副業)する場合も、いわゆる学生時代のアルバイトで短期的に稼ぐのも大事かもしれませんが、今度は肉体労働依存にも限界があります。
そのため、肉体労働に依存するのではなく、お金にお金を稼いでもらう「投資の考え方」をとりいれることが必要不可欠になりますね。