ビジネスや投資に関わり、コミュニティの運営もしていると、興味を持って頂く方々から様々な質問を受けることがあります。
今回はその中でも特に多い質問の1つ
- どうやるか教えてください
これについて思うことを解説したいと思います。
※質問するのが悪いわけでは決してありません。質問の仕方や内容を落ち着いて考えていきましょうといったお話です。
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たとえ小規模でも商品やサービスを提供したり、セミナーや勉強会を開くようになると、参加者の方々から様々な質問を受ける機会が増えます。
参加者限定のコミュニティをLINEグループやオープンチャット、その他のチャットツールなどを使って開設したりして、「場所」を用意されるケースも多いと思います。
「分からないことや不安なことはこちらで積極的に質問してください」と言われることも多いかもしれませんが、ここで少し注意する必要があります。
質問してくださいと言われているからといって、なんでもとにかく聞けばいいわけではない!というわけではありません。
自分だけでなく他の方が展開されている商品やサービス、コミュニティのサポートを行う機会もあり、様々なケースを経験してきましたが、分からないことは何でもとりあえず聞けばいい!と勘違い、誤解されている方がかなり多いです。
なんでも聞けばいいと思っていませんか?
「分からないことや不安なことは積極的に質問してください」と言われて、文字通り「積極的に質問」をされる方も多いですが、ここで質問の仕方を大きく間違ってしまうと、逆に信頼を失ってしまうかもしれません。
例えば、あなたが質問を受ける側として、
突然このような質問が来たらどう思われますか?
- とにかく最初から全部丁寧に教えてください
- これってどうやるんですか?(詳しい説明や画像なし)
- 資産形成って何ですか?
- FXって何ですか?
- MT4って何ですか?
- BTCをETHに交換する時の手数料はいくらですか?
- アプリ開いたらエラーが出ますが原因は何ですか?(具体的なアプリの名前やエラーの詳細説明なし)
- アイコンが画面に出ないです
- この商品のサポートは絶対に永遠に続きますか?
失礼を承知で言えば、なかには質問の意図が伝わらず「それで?」と突っ込みたくなる内容もあります(苦笑)
まず必ず確認すること
きちんとした商品やサービスを展開されている場合、サイトやホームページ、ブログ等、何らかの形で「マニュアル」「資料」があるはずです。
LINEグループやオープンチャット、Slack、チャットワークなどを使ったコミュニティの中で順次配信されているケースもあります。
そのため、何か分からないことや疑問を感じることがあったら、それらの資料を確認しましょう。その資料を飽きるくらい何度も読み込み、それでも分からない部分を質問しましょう。
資料があるにも関わらず「とにかく最初から全部丁寧に教えてください」と質問するのは失礼です。
個別でコンサルティング契約を結んでいる場合は話が別かもしれませんが、そうでない場合、ゼロからつきっきりで対応するほど、主催者も暇ではありません。
商品やサービス等を購入していない場合、例えば無料のメールマガジン、LINEのコラム配信、YouTube動画を見ている場合も同様です。
過去のメールやコラム、動画に解決につながる内容がないかまず確認し、それでも分からない場合に質問すると、質問される側もスムーズに答えることができます。
かなり丁寧な人だと、ひとつずつ答えてくれるかもしれませんが、内心「過去の動画で何度も解説しているけど見ていないのかな」と思っているかもしれません。
質問する場合は、質問する相手の状況も考えてみましょう。
質問を受ける側は、時間が限られているなかで、毎日同じような質問を何度も受けているかもしれません。
調べたけど分からない場合は、どのように調べたか相手に伝えるとスムーズです。
○○のやり方がよく分かりません・・と言った場合、厳しい人だと「あなたが何をどう分からないのか、分かりません」と突っ込まれます(笑)
Googleをフル活用する
- 資産形成って何ですか?
- FXって何ですか?
- MT4って何ですか?
- BTCをETHに交換する時の手数料はいくらですか?
今まで経験したことがないことに取り組むと、慣れない専門用語が出てきて、最初は何をすればいいか、何から始めたらいいか全く分からずパニックになることも多いと思います。
資産形成、資産運用、金融の勉強や実践は今まで本格的にやったことがない、教えてもらったことがないことも多く、分からないことだらけで混乱し、「やっぱり自分は無理なんだ」などと諦めてしまうケースが非常に多い。
ただし、ここを乗り越える、乗り越えないが、まずは重要なターニングポイントといっても過言ではありません。
すぐに諦めるのは簡単ですが、それでは今までの人生と全く変わりませんから!
分からないことだらけでも、いまはGoogleという便利なものがあります。
そこでまずはできる限り、自分で検索して調べるクセをつけてください。
資産形成の意味が分からなければ「資産形成 意味」
FXやMT4の意味や内容が分からなければ「FX 意味」「MT4とは?」「FX 内容 初心者」「MT4 意味 内容」などと調べるといろいろ出てきます。
BTCをETHに交換する時の手数料はいくらですか?
これも実際にリアルのお金を入れる入れないに関わらず、スマホに暗号通貨のアプリを入れ、トレード画面を開いて数字を入れてみたら、手数料が表示されます。
質問の考え方
少しマインドセットのお話をします。
投資やお金に限らず、何か分からないことがあると条件反射のごとく質問する人がいます。
厳しい言い方になりますが、これでは、いつまで経っても「自立」できません。
充実したサポート体制があって、いつでもどこでも気軽に質問できて、回答もすぐもらえる環境があったとしても、
例えばサポートする側が不慮の事故にあい、突然サポートできなくなってしまったら・・?
金融の世界は状況が目まぐるしく変化します。
例えば暗号通貨に関係する案件が分かりやすいですが、それこそ1分1秒単位で変わることも少なくありません。ついさっき公開した資料が一瞬で古くなってしまうこともあります。
そのようなことが起こると、たとえ一生懸命サポートする人でもマンパワー等の問題で、仕様や状況の変化にすぐに追いつけないかもしれません。
状況が刻一刻と変化することもありますが、焦らず落ち着いて冷静に対応してください。一喜一憂して不安になったり、イライラしたりする気持ちもかなり分かりますが、それでは結果的に損してしまいます。
他人に全面的に依存してしまうと、自分で何もすることができません。
そうならないようにするためにも、少しずつ、ご自身でできるスキルを身につけていきましょう。
スキルは無駄にはなりませんし、身につけたことを他の方に教えることもできます。
相手に質問する方法
詳しい説明や画像、動画の添付等も一切ない状態で「これってどうやるんですか?」と聞かれても、こちらとしても状況を把握することはできません。
スマホやPCがバグった、出てくるはずのアイコンが出てこないなどと突然言われても「それがどうしたの?」と突っ込むことしかできないです(苦笑)
そのため、必要に応じて画像や動画もセットで質問したいですね。
キャプチャ画像をアップしてくださいと言うと、「ぶれて内容が確認できない」「回転していて見にくい」こともあります。
スクリーンショット(キャプチャ画像)のとり方、メッセンジャーアプリなどでのアップロード方法は、Google先生に「スマホ スクリーンショット とり方」などと調べたら出てきます。
- 提供されている資料は全て確認しましたか?
- コミュニティ等がある場合は、そちらで最新情報も確認しましたか?
- 分からないことはまずGoogleなどで検索して調べましたか?
このうえで、
「提供されている資料は全て確認して、Googleなどでこのように調べた。それでもこの部分が分からないのでお願いします」
などと質問されると、質問される側は非常に助かります!
もちろん今から、質問する時全てこのように質問しろと言うわけではありません。
会話の雑談の中で「これってどうやるんだっけ?」と聞く機会もあると思います。
そのときに「いやいや、質問する時はまずさ〜、Googleで調べてから聞こうよ」などとネチネチ言わないですよね(笑)
状況や人によっては、別の選択や考えを尊重したほうがいいケースもあるので、臨機応変に対応していきましょう。