投資や情報系のサービス展開、カスタマーサポートをしていると、
いきなり
「どうせ詐欺ですよね?」
などとコメントをもらう機会があります。
なぜ、このようなケースが起こるのでしょうか。
詐欺がなくならない理由
ネット上に転がっている投資や情報系の商品、サービスの90%以上は詐欺、怪しい部類といっても過言ではありません。
詐欺師が情報弱者とよばれる人たちを狙って搾取する構図は今に始まったことではなく、昔からずっと行われています。
今も、そして残念ながら今後もゼロにはならないでしょう。
なぜこのような詐欺はなくならないのか。
様々な分析、視点があるため、今回こちらで全部話すのは難しいですが、「ある種の需要と供給の関係」ができてしまっているのも関係しています。
いったい、どういうことなのか。
人間は本能的に楽をしたい生き物です。
体力が必要なこと、考えないといけないこと、面倒くさいこと、難しいことといったハードルをできるかぎり避け、楽な道を探したいと思っています。
実際にはそんな都合の良いものはないかもしれないと思いつつ、もし本当にあったら嬉しい、最高だよね・・と無意識に探してしまいがち。
そうやって過ごす中で、
- あなたは何もしなくてもいい
- 寝ているだけで月100万円稼ぎませんか?
- スマホを1日5分ポチポチするだけで月100万円サクッと稼げる
といった言葉や内容を見かけたら・・・
そんなもんあるんか?と思いつつ、ついつい気になってメールアドレスを登録。登録後に送られるテキストや動画などを見てしまうのです。
今まで詐欺に騙されるなどして苦い経験がある人ほど耐性がつき、防衛本能が働いて、簡単には騙されないようになりますが、
今までそのような経験がない人は、本当に寝てるだけで楽して稼げる方法があるんだ!この人たちは無料で全部教えてくれる!すごい人だ!とのめりこんでいき、ますます詐欺師の思うつぼ・・といった悪循環に陥ります。
そして、やっぱり変だ、最初から何もせず寝てるだけで楽して稼げるなんてマヤカシでは?と思ったときは、すでに後の祭り・・
詐欺師にお金を払った後で、全然戻ってこない状態になってしまうのです。
このようなパターンがずーっと繰り返されているわけです。
詐欺にあってお金を失ってしまったとしても、そこから得た経験や学びは誰にもとられないため、全く無駄だったというわけではありません。
それらを糧に次に生かせば、詐欺にあった経験も今度は武器になります。
ただし、全員がそう思えるわけではありません。
悪循環に陥るだけ
なかにはトラウマとなってしまい、
- ネットで稼げるなんて夢なんだ、ありえないんだ
- 投資は全部詐欺だ
- ネット上で紹介、販売されているものは全部詐欺
- 紹介者、販売者は全員詐欺師だ
- 「会社で真面目に働いて貯金」これしかないんだ
などと、話が「飛躍」して閉ざしてしまうケースも少なくありません。
それで、自粛警察ならぬ「ネット警察」みたいな感じで、ネット上で紹介、販売されている商品やサービスを、自己論理で取り締まる活動をする人もいます。
ご本人は良かれと思ってされているのかもしれませんが、新たな可能性を自分で摘み取ってしまい、ますます悪循環に陥るだけです。
少し「前フリ」が長くなりましたが、
「どうせ詐欺ですよね?」
これも思い込みから始まった「悲劇」だと思います。
もし詐欺と思うのであれば、最初から見ない、信じない、やらなければいいだけです。
それにもかかわらず、
ご本人いわく興味がないものに、わざわざ登録してきて、きちんと中身や内容を見ない、確認しないまま、重箱の隅をつつくような質問を繰り返し、
何か不都合なことがあれば、どうせ詐欺なんでしょ?詐欺だから答えられないんですか?などと煽ってくる人・・・
暗号資産(仮想通貨、暗号通貨)、FX、バイナリーオプション・・いつまで情報弱者をカモにすれば気が済みますか?人をだまして金を稼ごうとしたら痛い目にあいますよ!などと「説教」を始める人・・・
上記のようなケースもよくあります。
どのように判断されるか、捉え方、価値観や考え方も人それぞれなので一概には言えません。
商品やサービスも例えば10個あれば10個、それぞれ「色」があり、メリットデメリット、得意不得意は必ずあります。
もちろん詐欺ありきの商品やサービスは論外です。
ただし、
きちんと中身や内容を見ない、確認しないまま、最初から詐欺ありきで、重箱の隅をつつくような質問を繰り返し、「人をだまして小遣い稼ぎ」等と批判するのは、結局、ご本人の信用を下げてしまっていると思います。
もしあなたが逆の立場でいきなり「どうせ詐欺だろ?」などと言われたらどう思うでしょうか・・・
投資系の商品やサービスでは必ずといっていいほど来る質問や批判があります。
「購入したのに勝てない(儲からない)」
そもそも投資に絶対、正解、公式のようなものは存在しません。相場の状況も常に変化します。もし絶対に勝てる正解やノウハウみたいなものがあれば、私も欲しいです。
そのうえで、信用できない、良くないなどと思われる場合は、参加しない、見ない、購入しない、のが一番だと思います。
もし「絶対これは詐欺だ、信じられない!」のであれば、わざわざ怪しいと思っている商品やサービスを購入する必要はないですよね。
そんなことする暇があったら別のことに時間を使ったほうがはるかに有意義だと思いますが(苦笑)
わざわざ時間を作って叩く人は、一体、何が目的なのでしょうか。
考えられるケース
今まで詐欺被害にあったことがあり、トラウマを抱えている。
私自身、今まで何度か詐欺被害にあったことがあり、一時は人間不信に陥ったこともあります。
そのため、
何か新しい情報、今まで聞いたことがない情報、以前被害にあった時と似たような情報を見かけると、「危機感知フラグ」が発動して、無意識に「これは危ないかも」と考えてしまいがちです。
詐欺にあわないように注意し、危機意識を持つことはもちろん大切です!
ただし、全ての情報は怪しい、詐欺などと思いこんでしまうと、せっかくの機会を逃してしまう、最悪の場合は信頼や信用を失ってしまうリスクもあります。
冷やかし
ビジネスや投資をしている人、何か商品やサービスを販売、提供、展開している人を単に冷やかしたい、困らせたい目的でやってくる人も残念ながら存在します。
相手が困る、何か損害を受ければそれでいいので、中身や内容はどうでもよく、全然確認しないまま、とりあえず「これは詐欺」などとネガティブキャンペーンを行うケースもあります。
相手を落として自分の商品を売りたい
他人が販売、提供、展開している商品やサービスをとにかく叩いて、「これのほうがきちんと稼げますよ、あんな詐欺と違ってこちらはマトモです」などと、自分の商品や売りたいものに誘導するケースも少なくありません。
競合他社と比較すること自体はよくあることですが、根拠のない誹謗中傷で叩きまくり、相手を落として自分を上げるようなやり方は好ましくありません。
まとめ
どうせ詐欺ですよね?と質問される方の心理状況は、ご本人のみぞ知るといった感じで、細かい詳細までは分かりかねます。
ただし、もしかしたら今回紹介したような理由や背景があるのかもしれません。
もちろん詐欺は論外ですし、詐欺被害にあうと心身ともにかなりダメージを受けます。場合によっては立ち直るまでに時間がかかるケースもあります。
ただし、だからといって、世の中のネットやお金に関する内容は全ては詐欺だ!みたいに極端に考えてしまうと、自分で自分の可能性を潰してしまいます。
そして、世の中には、詐欺にだまされた人を狙って、新たな詐欺を働こうと画策する人たちも残念ながら存在します。
そうならないためにも、情報弱者から情報強者へ。
知識、スキル、経験を身につけていきたいですね。