考え方

ハイリスクノーリターンの投資を一生懸命する日本人

取る必要がないリスクを積極的にとり、反対に取るべきリスクをとらない人がかなり多い。

それこそハイリスクノーリターンの投資を一生懸命頑張っている人が多いです。

投資のイメージ

投資や資産運用と聞いて、どのようなイメージを持ちますか?

  • お金を失う可能性がある
  • 興味はあるけどリスクがかなり大きいですよね?
  • FXや暗号資産(暗号通貨)で溶けた人がいる
  • リスクが高いので興味なし
  • できる限り安心安全に運用したい
  • リスクゼロの投資をしたい
  • 投資はお金持ちの遊びであって、一般人には関係ない
  • 給料や貯金も少ないし、投資する余裕は一切ない

それぞれ、このようなイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。

「投資=お金持ちがするもの」といったイメージを持つ人は多いですが、実際は全然そんなことはありません。

人生も投資?

「通勤や通学、お出かけも投資です」

もし、このように言われたら、あなたはどう思いますか?

通勤や通学、お出かけが投資?何を言ってるの?、ついに無理やりこじつけたのか・・などと呆れる声も出てくるかもしれません(苦笑)

ただし、これらも立派な投資です。

通勤や通学、お出かけに車や電車、バスを使う人も多いと思います。

例えば車に乗って通勤、おでかけするケースを考えてみましょう。

車を使うメリットは

  • 徒歩や自転車よりはやく目的地に行ける
  • 目的地と家、直行直帰できる
  • 乗り換える手間がない
  • 天候が雨などで悪くても行動しやすい
  • 満員電車や混雑する駅などの場所に行く必要がない
  • 車内で仕事などの打ち合わせ、プライベートの会話ができる

このような感じですね。

一方で

  • 外出先で駐車場を探す必要がある
  • 運転していて事故の加害者や被害者になるリスクがある
  • 交通渋滞が発生すると時間が読めない
  • 自分が運転する場合はお酒が飲めない
  • マイカーの場合は維持管理費がかかる

このようなデメリット(リスク)もあります。

私たちはメリットとデメリットを天秤にかけ、できるかぎりデメリットを少なくしながら行動します。

自動車事故にあった時のために保険に入るのもそのためですし、時間が読めない場合は早めに出発して、多少遅れても問題ないように対策しますよね。

マイカーを持つリスクが高いと判断すれば、レンタカーやカーシェアを使うと思います。

デメリットはあるものの、それを上回るメリットがあるからこそ、それを使うわけです。

電車やバスでも同じです。

メリットは

  • 車の時のように自分で運転する必要がない
  • お酒が飲めるので飲み会等にも参加しやすい
  • 事故や運休等がない限り、特に鉄道の場合は時間を読みやすい

デメリットは

  • 行先によっては乗り換える手間が発生
  • 天候が雨などで悪いと行動しにくい
  • 満員電車や混雑する駅などの場所に行くケースがある
  • 人が多いとプライベートの会話はしにくい

などがありますね。

これらのメリット・デメリットを考えながら、私たちは無意識に日々行動しています。

車や電車、バスなどに限らず、なんでもそうです。

ときどき、徒歩ならリスクはないでしょ?と言われることがありますが、そんなことはありません。

どんなに周りに注意して歩いていても、自転車や車にひかれるリスクはあります。

時々ニュースでも高齢者や保育園児などがトラックなどにひかれる痛ましい事故が報道されることがありますが、リスクはゼロではありません。

このように、今回紹介した事例に限らず、もっといえば人生全般が投資だと思っています。

たった1度の限られた人生の中で、

  • どこに時間やお金を使うのか
  • 誰と一緒に過ごすのか

これは日々真剣に考える必要がありますし、無意識でも私たちは、日々選択を繰り返しています。

ランチをどこで食べるか、メニューは何にしようか・・これも人生の選択ですよね。

普段あまり意識していないだけで人生は投資の連続です。

そして必ず、どれもメリットとデメリットの両方存在します。

リターンとリスクと言い換えることもできますが、リターンを得るためには、ある程度リスクを覚悟する必要があります。

そして、リスクを覚悟する以上、リターンを期待するのは当然のことです。

さきほどの車の事例では、事故を起こすかもしれないリスクを覚悟した上で、徒歩や自転車よりはやく目的地に行ける、目的地と家、直行直帰できるといったリターンを期待しているのです。

ハイリスクノーリターンの投資を頑張る人たち

リスクとリターンは本来比例します。

そのため、ローリスク・ハイリターンの投資は実質存在しません。

もし仮にそのようなものがあれば、絶対やりたいですよね。

希望者が殺到して、需要と供給の関係で価格は急騰します。

すると途端にリスクが高くなり、ハイリスクハイリターンの投資へと変化します。

ただし、不思議なことに世の中には「ハイリスク・ローリターン」の投資が存在します。

そして、そのハイリスク・ローリターンの投資を一生懸命頑張る人がかなり多い。

  • いや、私はそんな投資していない
  • そもそも自分は投資なんかしていない
  • 稼いだお金で生活費以外は全て貯金している

などと反論されることも多いです。

ただし、さきほど説明したように人生全般が投資です。

お金が関係するからとかは本来関係ありません。

では具体的にどのような感じでハイリスク・ローリターンの投資をしているのか。

例えば某ウイルスへの対策もそうですね。

  • 満員電車に乗る
  • マラソン大会などのイベントに参加する
  • アーティストのコンサートに参加する
  • 人が多い場所に積極的に行く

市中感染が拡大していると、これらは全てリスクです。

各イベントは中止や延期の判断をするところも増えていますが、通勤や通学のために毎日満員電車に乗りたくなくても乗らないといけない人も多いと思います。

会社員は満員電車に乗らないといけないから仕方ないと、最初から諦めてしまっては意味がありません。

  • 在宅勤務(テレワーク)はできないか
  • 朝夕の通勤ラッシュをできる限り避けられないか
  • 時差出勤はできないか

などの対策ができないか考えていきたいところです。

それでも電車やバスに乗って、人混みに行くのはリスクがあるので、外に出て働くだけではなく完全在宅勤務や不労所得の構築も考えていく必要があると思います。

自分の身は自分で守る!今までの常識は通用しない!某ウイルスの影響は、もはや国難レベルの事態で、働き方なども変えて、自分の身は自分で守る必要があります。...

お金に関する投資もそうです。

ほとんどの人は、

稼いだお金から生活費を除いた部分を銀行や郵便局に預貯金していませんか?

えっ?それの何が悪いの?

預貯金することが悪いわけではありません。

ほぼ全ての資産を預貯金するのはリスクが高すぎます。

預貯金のメリット・デメリット(リターンとリスク)を考えてみます。

メリット(リターン)

  • 普通預金の年利0.001%
  • 定期預金の年利最大0.5%程度

預けていても金利はほぼゼロなので、メリットはほぼゼロですね(苦笑)

一方でデメリット(リスク)はあるのでしょうか。

リスクなんて預貯金の場合はないだろ!と思われるかもしれませんが、しっかりあります。

例えば、あなたの口座が突然凍結されるリスクもゼロではありませんし、預貯金しているだけで手数料がとられる可能性もあります。

預貯金する以上、口座の管理は銀行や郵便局にあるので、突然「口座からお金を引き出すことはできません」と言われたら、出したくても出せないのです。

今回は割愛しますが他にもリスクはあります。

様々なリスクがあるのに、預けるメリットは年利0.001%・・これでは「ハイリスク・ノーリターン」といっても過言ではないですが、この投資を一生懸命やっているのが、私たち日本人です。

ハイリスク・ノーリターンの投資は一生懸命やるのに、株式や債券、不動産、FX、暗号資産などの投資は「リスクが高いから」などと敬遠してしまう・・・

このような状況に疑問を感じていきたいところです。

みんながやらないから危険?

投資はなぜリスクが高いのですか?

なぜ株や債券などの投資を全くやらないの?

このように質問すると、投資にはリスクがあるからといった回答以外に、このような答えが返ってくることがあります。

  • 周りでやっている人がいないから
  • 投資に興味はあるけど、周りから大反対された
  • みんなと違うことをすると変わり者扱いされる

こんな感じですね。

  • みんなと同じようにしていたら大丈夫
  • みんなと違うことをしたら心配
  • 違うことをしたら批判されるのが嫌だ
  • 政府や行政、企業も大丈夫と言っている
  • テレビでも心配ないと言っている

このように思考停止すると、最悪の場合は、一緒に泥舟に乗って沈んでしまいます。

  • みんなまだ普通に暮らしてるから大丈夫
  • 日本はしっかりしているから大丈夫
  • 自分だけ大げさに対策して、周りから白い目で見られたくない
  • みんな貯金している
  • 自分だけ貯金しなくなったら変だと思われる

こんな感じで、「みんなと全部一緒が一番」と思っていても、最後に責任をとらないといけないのは自分です。

政府も行政も周りも、いざというときは誰も責任をとってくれません。

このようなことを言うと、大げさだ!頭がおかしい!などと批判する人が出てきますが、用心して注意しすぎるくらいがいいと思っています。

いろいろ対策して、その結果、大きな問題にならなければ万々歳!全然構いません。

地震や災害と同様、起きてしまってから慌てても時すでに遅し!

取らなくていいリスクを、できる限りとらないようにしたいですね。

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