某ウイルスは各方面に大きな影響を与え、人間社会そのものを世界的に根本的に変えてしまうかもしれません。影響、騒動前と後の変化、今後について考えてみました。
多方面への影響
- 観光業やホテル、飲食業、百貨店、電車、タクシーなどのインフラを中心に売上激減
- 中小零細企業を中心に次々に倒産
- マスクや除菌関連商品の品切れ
- トイレットペーパーなどの買い占め
- 諸外国から入国や渡航制限などの措置
- 外出自粛要請で、テーマパークや演劇、イベントなどの中止
- 航空機、電車、バスなど公共交通機関を利用する人が減少
- 企業の業績悪化
- 従業員の給料やボーナス減
- 雇用環境の激変とリストラリスクの上昇
- 在宅勤務、テレワークで働き方変化
- 残業代に依存する給与体系の限界
- 学校の休校で仕事を休まなければならない
- 仕事を休むと収入が減る、なくなる
- パート、アルバイト、契約、派遣社員などは特に影響大
- 「労働時間=給料」システムでは働けなくなった時に影響が大きい
挙げたらキリがありませんが、こんな感じで各方面に影響が広がっています。
中国の春節の影響に始まり、中国や韓国などの訪日観光客に依存していたビジネスを中心に、まずははっきり影響が出ていますね。
諸外国から日本も感染地域とみなされ、渡航注意や制限、禁止を出すところも増えました。
飛行機、空港を利用する人は激減し、電車やバスなど公共交通機関を利用する人もかなり減っています。
例えば東海道新幹線を運行するJR東海は2020年3月現時点で、前年に比べて約半減、山陽新幹線を運行するJR西日本も約55%減と、在来線の特急等も含めて、目に見えて影響が出ています。
仕事などでどうしても電車を使う機会がありますが、明らかに人が減って、異様な雰囲気になっていることもあります。
それ以外にも上記の通り、私たちの働き方や収入、家計など、生活全般に大きな影響をおよぼしています。
騒動前と後で、このように変わる
すでに大きな影響が出て、マスコミなどでも連日報道されていますが、これはまだ序章に過ぎないと考えています。
考えたくありませんが、これからも考えたくないような事態が起こるかもしれない!そのような意識を持って、対策をしていく必要がありそうです。
マスコミや周りに流されて、マスクやトイレットペーパーなどを買い占める、最初から備蓄が全くなく、今回のような非常事態が起こって始めて焦り、開店前の薬局などに毎日並ぶ人には、非常に厳しい時代になっていきます。
外に出られなくなるとモノの生産や物流などは全停止してモノは足りない、在宅勤務やひきこもりする人が増えて、通販や物流需要は増え、需要と供給の関係で物価は上がります。
企業の業績悪化などで仕事が休みになり、給料は下がる。
最終的には本当に歴史の教科書に掲載されるような世界恐慌が起きてしまうかもしれません。影響はリーマンショックの比じゃないです。
では具体的にどう変わっていくのか。

在宅化、オンライン化
学校の休校、イベント自粛、不要不急の外出控えなどで、在宅勤務、テレワーク、時差出勤、サテライトオフィスがますます伸びます。
仕事、学校、塾、教育、勉強会、セミナーなど、あらゆるものがオンライン化されるかもしれません。
収束したとしても、今回在宅勤務やテレワークを本格的に導入した会社を中心に、
- そもそも毎日通勤する必要なくない?
- 満員電車で通勤するほうがストレスたまる
- 在宅勤務でストレスが減り、結果的に仕事の生産性や売上が上がるのでは?
このように考えて、
働き方を根本的に変えるところが増えるかもしれません。
在宅副業や投資のニーズ増加
学校の休校や観光業などで仕事が減る、なくなった人を中心に、このままではヤバい!と考え、在宅勤務や副業、投資などのニーズも増えると思います。
今まで会社に通勤して働いていると、同僚などの目もあり、それらを気にして副業や投資をしてこなかった人も、在宅だと堂々と副業や投資ができます(笑)
別に悪いことをしているわけではありませんが、他の人と違うことをすると怪しい目で見られることも多いのが日本です。
そして、本業で在宅勤務、テレワークを経験した人の多くは、おそらく「これから会社にいく必要ってあるの?」と感じ始めると思います。
その考えが多数派になったとき、給料は会社に行って働いて稼ぐものといった今までの常識は崩れますね。
フリーランスや複業の増加
休校補償をめぐる問題でも、会社員とフリーランスで補償金額が違うのは不公平だなどと話題になっていますが、在宅勤務の増加で、フリーランスや複業(複数の会社に在籍する、複数の肩書を持つなど)も増えると思います。
労働収入の限界
今回の件で仕事がなくなる、会社がなくなる、給料が減るといった人も増えています。
政府などが補償してくれるのでは?などと期待する人もいますが、正直やめたほうがいいです。国民全員に毎月20万円くれたら、もちろん嬉しいですが、現実的ではありません。
仕事がなくなっても、お金を稼いで生活しなければなりません。でも働けなくて収入が減る・・となれば、労働収入以外の収入源を作る必要があります。
在宅ニーズ増加と在宅による影響
家で過ごす時間が増えると、多くの人は時間を持て余して暇になります。
遊びに行きたくても出かけられない、お店やリゾート施設も開いていない・・どうしようか・・となるわけです。
暇という感覚だけでなく、これからどうしようといった不安や孤独の感情も出てくるかもしれません。
学生であればゲーム三昧になるかもしれませんが、社会人の場合はそうもいきません(笑)
子育て世帯の場合は、家事や育児で忙殺されるかもしれませんが、そうではない場合も、在宅での過ごし方が将来の格差につながるといっても過言ではありません。
危機感がある人は、
この暇や不安をきっかけに資格の勉強や在宅でできる副業や投資を始めるケースも多いですね。
仕事以外でも家で過ごす時間が増えると、家族と過ごす時間も増えますよね。
なかには普段会社に行っている夫や妻が、いつも家にいて、それがストレスになり、喧嘩やトラブルが多発するケースもあると思いますが(苦笑)
家族と過ごす時間が増えることで、夫や妻、子どもとの関係を見直す機会かもしれません。
オンラインのライブ価値の上昇
オンライン化すると、いつでもどこでも見られる、勉強できるといったメリットがありますが、今すぐ急いで見る必要がないという意識も生まれます。
つまり、緊急性がなくなります。
その一方で、オンラインが充実するからこそリアルの価値、リアルタイムの価値は上昇します。
今しか見られない、リアルタイムじゃないと受けられない、緊急性、双方向のコミュニケーションが、リアルやライブにはあるからです。
リアルで開催するのが難しいため、
YouTubeライブ
フェイスブックライブ
ZOOM配信など
オンラインのライブ配信が注目されるのではないでしょうか。
仕事でも、ほとんどの会議はWEB会議で済み、実際に会って会議するものは本当に大切なことや総仕上げの時のみといった感じになり、オンラインとリアルの使い分けが進むかもしれません。
今後
今回の件は人々の考え方や意識を変えます。
考え方や意識が変わると社会も変わります。
まさに有事といえる状況ですが、このような状況で一番被害を受けるのが、所得の少ない人や身動きがとれない人です。
休業すると会社には売上が発生せず、会社員も収入がありません。
休校で子どもが学校を休み、家にいるとパートなどの仕事を休まなければならず、仕事を休むと収入が減って家計破綻につながりかねません。
休校やイベント自粛といっても満員電車などは対象外になっています。
ネット上では批判も多いですが、通勤を規制してしまうと経済がパンクしてしまうからです。
会社に行かないと収入が得られないと、感染のリスクもあるから本当は電車やバスに乗りたくない、人混みに行きたくないと思っていても、利用するしかありません。
東京や大阪などの大都市圏で感染が拡大し、海外などに避難したくても、会社がある、学校がある、ローンを抱えたマイホームがある・・となると、全く身動きがとれません。
分かっていても状況が悪化する中を耐えなければならず、
心身ともに余裕がなくなり、
- 電車の中でマスクをせず咳をしている人がいるとブチギレてトラブルを起こす
- マスクやティッシュ、除菌シート、トイレットペーパーなどがないことを店員に当たり散らす
なんてことにつながってしまうのです。
精神的、身体的、時間的、経済的自由や余裕がないと、不安や不満がたまる一方で冷静に考える思考力が次第に失われていきます。
様々な余裕が失われて、本来なら批判しても変わらないのに、怒りの矛先が政府などに向かっていくわけです。SNSなどのネット上を見ると、それらがリアルに分かります。
その一方で、
精神的、身体的、時間的、経済的自由や余裕があると、
世間がどんなに騒いでいても、
自分や家族など大切な人を守るにはどうすればいいか、冷静に物事を考えて判断することができます。
買い占め騒動などにも影響されず、むしろ一般層が騒動を起こす前にしっかり備蓄しています。
働き方も見直され、テレワークなども、ますます導入が進むと思います。
新しい時代へ移り変わり、これまでの古い価値観や常識などは通用しなくなるかもしれません。

今の仕組みが根本的に変わる時、時代が大きく動く時には、歴史的にみても、これまで金融危機、事件、戦争などが必然的に発生してきました。
今回の件に限らず、大規模な世界問題が今後も発生する可能性があると思っています。
その時にどうするのか、できるのか、柔軟に対応できる態勢を作っておく必要があります。
私は、俺は、何が何でも今までのやり方を押し通す!副業も投資も一切興味ないし、そんなものは怪しいに決まっている!真面目に会社で働けば、会社がなんとかしてくれる!・・・
確かにこれも1つの考え方かもしれませんが、
それでは今後非常に厳しくなります。
経済危機で、もし明日突然会社やパート・アルバイト、派遣先、取引先などが倒産したら、仕事がなくなると再就職も難しいです。
いざというときに自分や家族を守れるのは自分だけ。
一連の内容を振り返っても分かるように、政府や会社に丸投げしても、責任をとってくれません。