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加速する在宅勤務(テレワーク)が雇用格差をあぶり出す

某ウイルスの影響で在宅勤務(テレワーク)の導入が加速していますが、これによって、今後の雇用環境が激変すると思います。

在宅勤務のメリット、デメリット

某ウイルスの影響で、大企業を中心に全ての仕事を在宅勤務(テレワーク)に切り替えるところが増えています。

  • 幼い子どもがいて外で働きに出にくい人も、臨機応変に対応できる。
  • 満員電車に乗るなど通勤のストレスから解放される。
  • 無駄な会議が減って、自分の仕事に集中できる。

などのメリットもあり、

アフターCでは、ますますテレワーク化が進むと思います。

ただし、デメリットや課題もあります。

  • 同僚などと面と向かって話し合えない。
  • 社員同士のつながりが薄くなりがち。
  • 雑談がしにくい。
  • 会社としての一体感をどう維持、向上させていくか。
  • オンライン環境下において仕事内容や給料の判断、査定はどうするのか。
  • セキュリティ問題

在宅勤務(テレワーク)によって、今後は

仕事ができる、できない人といった雇用格差が、容赦なくあぶり出されていくと思います。

例えば、

「お疲れさまです。明日の10時からZOOM会議を行います。事前打ち合わせはSlackを使いますので、必要な資料は、あらかじめSlackに提出してください。」

などと言われたら・・

会社の中には、ITにかなり疎い人たちも多いかもしれませんが、これからは「ITは苦手だから〜」などと言っている余裕はなくなります。

  • メッセンジャーアプリはLINEしか使っていないから他のアプリはよく分からない。
  • SNSはFacebookしかやっていないから、Twitterとかよく知らない。

プライベートではそれでもOKかもしれませんが、仕事となると話は別です。

成果主義が加速?

オフィスにいると、仕事をしている様子がすぐに分かるので、仕事を頼む場合も「これやっておいて」と頼みやすい側面もありました。

ただし、これからは部下などに仕事を依頼するとき、メッセンジャーアプリなどで説明して、必要に応じて資料も添付する必要があります。

電話や、ましてLINEなどで何度も通話して依頼すると、煙たがれるのは確実です(苦笑)

仕事の査定方法も変わるかもしれません。

オフィスにいると、「あいつは夜遅くまで頑張っているな〜」などと成果に関係なく、場合によっては査定を上げるケースもあったかもしれませんが、オンラインだとそれはしにくくなります。

雇用格差、雇用整理の拡大へ

在宅勤務(テレワーク)の導入で、思ったよりもメリットが大きいかもしれない、むしろ業績アップにつながった!などの成果を感じているところも多いみたいですね。

そうなると、会社としては、在宅勤務を推進することで、導入のコストが短期的にかかってしまったとしても、全体的なコスト削減につながります。

全社員に通勤手当を支給する必要がない、全社員を常駐させる広いオフィスを借りる必要がないからです。

そうなると「窓際社員」も容赦なく淘汰されます。

無駄な部署や仕事は効率化され、ITが全然分からないと現実逃避する、「出社=仕事」と思っていて仕事を全然しないといった社員は軒並み居場所を失ってしまう可能性があります。

このように某ウイルスは、私たちの働き方、生活全体を根本的に変えてしまう、すさまじいパワーを持っているかもしれません。

そんなことが起こるわけない!と思っていても、実際にもし起こってしまったら、その時に後悔しても遅いです。

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