- 投資は余裕資金(余剰資金)で行いましょう
- 投資は生活資金でやってはいけません
などとセミナーや勉強会等で言われることが多いですが、なぜなのか。
これからの時代に投資は欠かせません。
今までは会社に行って給料を得て、コツコツ貯金していたら、なんとかなったかもしれませんが、これからは、それでは全然生活できなくなります。
好き嫌いに関わらず投資の考え方を家計に組み込まなければなりません。
そうはいっても投資に絶対はなく、100%安心とか安全といったものはありません。
だからこそ、「今すぐなくなってはいけない」生活資金を投資の軍資金にするのは危険です。
生活資金とは
そもそも生活資金とは何なのか。
- 毎月発生する固定費(家賃、通信費、水道光熱費など)
- 日常生活に必要なお金
- 子どもの教育費
- 親の介護費用(将来的な可能性含む)
- 帰省や旅行などに必要なお金
これらを払うのに必要なお金で、
今すぐなくなったら生活に影響を与えるお金です。
それ以外のお金を余裕資金(余剰資金)といいます。
- 今すぐなくなったら困るお金は全部でしょ?
- なくなってもいいお金なんて1円もない!
と思われるかもしれません。
もちろん、なくなっていいお金なんてありません。
大事なのは、そのお金(金額)がなくなったら、どのくらい日常生活に影響を与えるかどうかです。
投資の軍資金として100万円使おうと考えたとします。
その場合は、その100万円が、いまこの瞬間になくなったらどうなるか・・です。
なくなったら日常生活のお金や子どもの教育費が払えない!
この場合は生活資金です。
なくなるのは困るし、仮にそうなったら非常に残念だけど、生活費は別で確保、やりくりしているから日常生活に影響はあまりない・・この場合は余裕資金(余剰資金)といえます。
生活資金でやってしまうと何が起こるのか
投資は自分のメンタルとの戦いです。
必要なのは冷静な判断力です。これがないと成功しないといっても過言ではありません。
もし生活資金で投資をすると、この大事な判断力が大きな影響を受けます。
- 来月までに10万円を100万円にしないと子どもの授業料払えない。
- 運用に入れたお金、いつになったら増えるの?
- 本当に運用されている?はやく増えないの?
- アップデートはいつ終わるの?いつアプリ開けるようになる?
- この先相場は上がりますか、下がりますか?
- この案件は絶対に儲かるんですよね、本当に大丈夫ですか?
- このコインは100倍になるって聞きましたが、本当ですか?いつ100倍になりますか?
- 始めて1ヶ月経ったけど全然稼げない!詐欺だ!返金しろ!
こんな感じで冷静に判断できなくなって、ひとつひとつの情報や噂に過剰に反応して一喜一憂してしまいます。
こちらが何度、冷静になりましょう、落ち着いて情報収集しましょう、ドンっと構えるつもりで対応しましょう・・などと言ったところで全然耳に入りません(苦笑)
視野が狭くなってしまい、○○さんに勧められた案件は詐欺だとか、始めた時期が悪かった、環境が悪いなどと周りの責任にしてしまい、悪循環に陥ってしまいます。
これでは誰も得をせず、大切なお金を失うだけです。
これが余剰資金だと、
- 短期ではなく1年、10年といった長期で判断しよう
- コツコツ増えてくれたら勝ち
- アプリ開けないけどアップデートかな、しばらく待ってみよう。
- 相場の行方は誰にも分からない
- 落ち着いて動向を見守ろう
- 絶対に儲かる案件はない、危機感を持ちながら取り組もう
- いまよりも1円でも黒字になれば勝ち
- もし2倍、10倍などになれば運がいい!
生活資金の場合に比べると冷静になれます。
まとめ
一喜一憂しても何もいいことはありません!相場をコントロールしている側に、いいように操作されて、手のひらで踊らされて損するだけです。
どこまでが生活資金で、どこから余裕資金(余剰資金)か全然分からない場合は、投資用の口座を作り、貯金する感じで、生活費の口座とは別で分けて運用しましょう。
そして投資用の口座が5万円を超えてきたら、1万、2万など少額からできる投資を少しずつ始めてみます。
投資はお金持ちがするもの、大金がないとできないイメージがあるかもしれませんが、それは単なる思い込みで、全然そんなことはありません。
少しずつ実践経験を積んでいくのが大事です。